[バンブー便り10月号]学園長ブログ~可能性の扉~②-2

2016年12月5日

自然学園がバンブー教室を開校してから11年目を迎える今年度は、高等部や大学部の就職においても、卒業生の皆さんの頑張りで多くの人たちが社会に巣立つことができました。就職できた皆さんは、企業見学などを通じて、自分自身でやってみたい仕事やこれなら自分自身でもできるだろうと思う仕事を見つけ、授業を通して企業に求められる就労スキルを身に付けたうえで、就労実習に臨み見事に採用に結び付けることができました。自分の意志で就職先を見つけることができました。就職は企業に押し込むことがすべてではありません。職場に長く定着し、やりがいを持って働き、充実した毎日を送れることが重要なのです。このような実績の積み重ねが、自然学園を進路に考えていただいているバンブー教室の在籍生が年々増えてきていることにつながってきているようです。

今年の新しい試みとしては、11月6日(日)10時より、思いやり収穫祭の特別企画として卒業生特別座談会『僕たちの未来』をパネルディスカッション形式で行います。自然学園を卒業したOB・OGに今現在の自分のこと、今取り組んでいることや仕事のこと、職場での人間関係のことなどを話してもらいます。自然学園の思い出や学校生活のことなどに触れながら、人生のターニングポイントや自分自身のこれからの夢などについて語り合う企画です。

自然学園の高等部や大学部を将来的な進路の一つに考えている保護者の方は、8回目となる自然学園の学園祭『思いやり収穫祭』にぜひお越しください。心よりご来場をお待ちしています。

バンブー教室のお子様には、幼稚園・保育園の時代から小・中学校に至るまで、人とのかかわりがうまくいかずに、不登校を経験していたことがあり、学校行事や集団での行動が苦手だった方が多くいます。学校行事に参加することさえできなかったお子様方も少なくないでしょう。

この日の生徒たちの生き生きとした姿を見ていたただければ、適切な環境で学ぶことがいかに重要なことなのかが、お判りになっていただけると思っています。

この時の子どもたちの笑顔が、今まで我々が培ったインクルーシブ教育や合理的な配慮の結果だと思っています。当然のごとく、バンブー教室にも自然学園の教育理念は継承しています。バンブー教室を通して子どもたちが笑顔を取り戻し、自信を持って学習に取り組むことができ、学校生活においても生き生きと活動できる、将来の自立に結び付く支援、自分の長所を最大限に伸ばす支援こそがバンブー教室の理念であるからです。

今回もバンブー教室在籍生の皆さんにも、一人ひとりの子どもたちの作品を展示していただくことで『思いやり収穫祭』に参加していただきます。中学生は、水彩画、油絵やイラストなどの絵画作品や、オブジェなどの創作アート作品などを、本人の希望で展示させていただきます。たけのこコースや小学生は、こちらで用意した何枚かの下絵であるアニメキャラクター(ジバニャン、フユニャン、ピカチュウ、ブースター、ゼニガメ、ジラーチ、チョッパー)に、色紙を使いながら個性的な貼り絵作品を作成してもらい、展示させていただく予定です。

(つづく)

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