[バンブー便り10月号]学園長ブログ~可能性の扉~③-2

2016年12月15日

著作が世界20か国以上に翻訳され、日本のドナ・ウイリアムズ(『自閉症だったわたしへ』の著者)と言われている東田直樹さんの最新著書である『跳びはねる思考』に「僕にとっての記憶は線ではなく点のようなものだからです。十年前の記憶も昨日の記憶も変わりはありません。失敗したこと自体覚えていても、いつ、どんな失敗をして、自分がどうしなければいけなかったのか、記憶がつながらないのです。」という記述があります。

そうであるならば、体系的な学習を習得することが難しいということになります。私は社会科の教師でもありますが、社会科ではなるべく関連づけて社会用語を学ばせ、歴史などはストーリーとして理解させることが大切だと言われてきました。しかし発達のつまずきがある子どもたちはもともと体系的な学習が苦手なので、教えてもらったことをノートで見ながら復習して関連付けて記憶することは苦手です。

従来の学習塾が実践している復習を中心とした体系的なテスト対策は彼らにとって有効的ではないのです。そして試験日までに記憶として残らない可能性があります。
以上のような彼らの特色を踏まえて、試験範囲の出題される分野の重要語句や、公式の暗記がどうのようにしたらできるようになるのかを、計画的に無理なく学習がすすめられるようにアドバイスし、家庭学習とバンブー教室での学習が結び付くようにスケジュールを作り、学習計画表を管理していきます。

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