[バンブー便り12月号]学園長ブログ~可能性の扉~③

2017年1月24日

3、バンブー教室総合学習コース

今回は冬期講習のコース・クラスもあわせて新学期からの総合コースのご紹介をさせていただければと思っています。

バンブー教室に入学してくる子どもたちは、小学校では字が読めなかったり、算数が苦手で計算できなかったり、授業中落ち着かなかったりすることがある子どもたちです。

バンブー教室の総合学習コースに在籍していたした男の子が、数人のお子さんとのグループ学習で先生とのソーシャルスキルトレーニング(SST)の課題として自分の好きなおかずを教え合ったことがきっかけで、なかよくみんなで「黒ひげゲーム」ができるようになりました。ゲームを通して身に着けた社会性によって自分が負けたときにも短気を起こすことがなくなり、順番もちゃんと守れるようになったそうです。少人数のグループ学習で他のお子様たちとのかかわりの中で授業を受けることが、学校生活に必要なマナーや授業に参加するルールの理解にもつながってきます。またみんなの前で発表したり、先生が大勢に話した指示をよく聞いたりして、次の行動に結びつける認知力を高めることにもつながってきます。他者を意識して相手の立場になって考える行動を学ぶSSTも少人数のグループ学習が個別の学習指導を受けるより効果的です。

学習面でもバンブー教室の授業に慣れてくると、わからないところは、一緒に教え合ったりしながら緊張せずに苦手な教科にも取り組む姿が見られるようになってきます。少しずつゆっくりではありますが、授業中に徐々に話ができるようになり先生の質問にも答えられるようになってきます。落ち着かない行動も少しずつ改善していくでしょう。ほかのお子様からいろいろなことを学び一緒に成長しています。自然学園の総合学習コースは、40人近くいる学校のホームルームクラスだと落ち着かず、周りに迷惑をかけるなどの多動的な問題行動をよく指摘されているお子様や、大勢の中だと緊張して言葉が出なくなるようなお子様に最適なコースだと思います。
学校の授業でも落ち着いて座っていられるようになり、すすんで挙手できたり発言できたりすることを目標に取り組めるコースです。在籍生の皆さんも先生に褒められることが多くなってきたようです。

子どもなりの感じ方や受け止め方、物事を見る切り口の鋭さ、対応力に教えている我々が逆に教えてもらう思いです。子どもには子供の世界観があり子どもたちは喧嘩をしながらも、協調したり、仲たがいして友達を変えたりしながら成長していきます。そうであるからこそ、このようなゆるやかな集団形成の中で、社会適応性や子どもたちどうしにおける関係性を学び、学習においても授業の中で学びとるスキルを身に付けていくのだと思っています。

バンブー教室の総合学習コースとは、このようなゆるやかな集団での人間関係づくりを基本として、子供たちどうしがお互いに学び合いながら、自分自身に欠けているスキルを補い合い、学力・ソーシャルスキルがともに向上していくことを目的としたコースです。そして授業から培った自信が、セルフエスティーム(自己肯定感)の向上につながり、学校での授業や学校生活に積極的に取り組むきかっけになることを意図したプログラムになっています。

彼らの興味の偏りや特性に着目し、得意なこと、好きなことに取り組ませる中で、総合コースと同様に社会適応性やソーシャルスキルを養い、セルフエスティーム(自己肯定感)を向上させ、学校での授業や学校生活に積極的に取り組むきかっけになることを意図したコースが体育コースであり、音楽コースであり、アートコースなのです。

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