[高等部通信]学園長より~可能性の扉~①

2016年12月29日

寒さが日増し深まっていくこの時期は、どうしても部屋の中にこもりがちになります。コートの襟を立て、マフラーやマスクなど防寒の意味も含めて顔を隠している人や、伏し目がちに背中をまるめて人ごみをやり過ごす人たちを多く見かけます。
自然学園高等部の皆さんの中にはマスクをすることが、人との一線を画して気持ちが楽になるように感じている人たちが少なくないと感じています。マスクをしていれば余計なことを話さなくても相手から受け入れてもらえると思っている人も多いようです。
人をなるべく見ないようにすることや人からなるべく身を隠そうとすることは、自ら自分自身の視野を狭くする行為だと思います。普段からなるべく視野を広くしておくことや自分の姿を相手に気付いてもらうことは非常に大切なことだと思います。
背筋を張って前を見て歩くこと。行きかう人にすすんで挨拶すること。絶えず新しい発見をしたり出会いがあったりすることに期待しながら歩くこと。これだけでもあなたに幸運がやってくるでしょう。自分が困ったとき助けてくれるのは、何気なく通り過ごした人たちの中にいるかもしれません。街角でふと見かけた広告や人材募集のビラに人生が変わってしまうきっかけがかくれているかもしれません。映画のようにすれ違った時に偶然落としたポケットに押し込んだはずの手袋を拾ってくれたことで、素敵な恋に落ちてしまうことだってあると思います。
人間関係にどうしても苦手さがあって意識的にほかの人との接点を持たないようにしている人は、今年の冬から今までとは違う自分になってみたらどうですか。風邪を引いたときはしょうがありませんが、風邪の予防なら毎日の手洗いやうがいで十分です。
よく運が悪い人、運がいい人なんてことを言いますが、運は自分で引き寄せるものです。背中を丸くして歩いていたら大きな幸運を見逃してしまうことになりますよ。
これから就職を控えている3年生の皆さんは正念場になるときです。自分の気の持ち方で人生はがらりと変わります。この私の思いが皆さんの気持ちに届くことを祈っています。素敵な冬を迎えて、心温まるクリスマスを大切な人たちと過ごしてください。そして皆さんにとって忘れられないすばらしい新年が訪れるように・・ メリークリスマス!

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