[高等部通信 おもいやり 1月新年特別号]学園長より~可能性の扉~⑥-2

2019年3月1日

土屋先生は自分のお子様の例を挙げて、問題行動はその子なりの表現のひとつであると考え、問題行動を辞めさせるために怒り、繰り返させないために行動に制限をつけることよりも親はわが子を見ている関係性を重視して、身に付いていないスキルは教えてあげ、できるようになるまで待ち、それでもできないのであるならばできるように促し、できたらほめるように心がけているという体験談を通して、まずお子様に対して小さなことから始めてみることを推奨していました。

 具体的には、まずは保護者がお子様の話を聞く練習をすすめていました。ほとんどの保護者は諭すことに力を入れ、お子様の話に耳を貸さない。子どもの価値観に興味を示し、社会的な常識や経験からくる倫理観や価値観を押し付けないことで親子のやり取りができる関係が構築できるとのことでした。
この講演でお子様が問題行動を起こした時に、「どうして言うことが聞けないの?」「何度言ったらわかるの?」「どうしてこんなことしたの?」を言い換えて、お子様が答えられるようない言い方、伝え方を学ぶこと、そして好ましくない行動をしたときの促し方、好ましいことをしたときのほめ方を学んでいくことがペアレントトレーニングであると理解できたと思います。自然学園ではこのような機会を設けて少しでも保護者の皆様方に家庭でのお子様への問題行動の改善に結び付く関わり方やソーシャル・スキル・トレーニングの実践を推奨しています。今回ご都合でご参加できなかった皆様もぜひ次の機会にご参加ください。

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