[高等部通信1月号]学園長より~可能性の扉~1

2022年1月6日

1、はじめに

12月21日(火)にクリスマス会が開催されました。プレゼント交換や有志発表など、今年を締めくくる盛大なパーティーとなりました。何よりも生徒の皆さんが楽しんでいたことに喜びを感じました。現在は収束の兆しをみせている新型コロナ感染症ですが、海外でのオミクロン株の流行で第6波の感染拡大を心配する声も少なくありません。そのようなコロナ禍での開催のため、昨年同様、今年も大学部と高等部、小学部と中学部で別々の会場での開催になりました。

今回のクリスマス会では、高校3年生グループの「SGターズ」が、テレビのバラエティー番組でおなじみのオープニング曲や、最近CMでも取り上げられている「マツケンサンバ」のダンスを披露して会場を盛り上げてくれました。高校2年生の女子による楽器演奏は、音楽祭に引き続き美しいメロディーを奏でてくれました。高校1年生の男子のボイスパーカッションは、プロ顔負けの生楽器の音色を聞かせてくれました。同じく高1のグループによるパワーポイントを使った都道府県紹介のプレゼンテーションは、技術的にも高いものを感じ、まさしくグループワークの成果が花開いた大きな事例です。クラスメートを信頼し、認め合い、支え合うことができる素晴らしいチームワークを見て取ることができました。

「グループワーク」は、私が高等部の皆さんの目標として掲げていた一つです。それが2年生からすでにできるようになってきていることを嬉しく思っています。現在、企業が採用の基準として「協働、協調」などのスキルを求めていると感じています。「グループワーク」とは自分の役割に責任を持って遂行できる能力と、他者と同じ目的を共有して、その目標に向かって共同作業ができる能力であり、そのバックボーンとして他者への気配り・注意力・配慮、コミュニケーション力などが必要とされます。まさしく、思いやり収穫祭での音楽祭や模擬店などで実践されたスキルこそ「グループワーク」です。

人との関わりを苦手としていた人たちが、学年、学部を問わず、自然学園の仲間としてみんなでこの会を盛り上げ、はしゃいで、笑顔で今年を終わることができたことを嬉しく思います。

2学期最後を締めくくるにふさわしいクリスマス会になったことに大きな感謝をしています。高等部の皆さんの生き生きとした姿が小さな希望の灯でともされていることを誰もが見て取れたことでしょう。来年も、一人ひとりが自身の掲げた目標に向かって大きな飛躍の年となることを祈っています。

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