[高等部通信10月号]学園長より~可能性の扉~①

2016年10月31日

自然学園では、9月28日に防災訓練を行いました。首都圏直下型地震を想定することはもちろんですが、昨年自然学園の近隣でも見舞われた自然災害も想定しての訓練を実施計画に反映しました。
昨年は、春日部や越谷では水没地域があちらこちらで見かけられ、さいたま、春日部など6市町で41棟が床上浸水するなど各地で被害をもたらしました。越谷市の東武スカイツリーラインせんげん台駅では線路が冠水、運転を見合わせました。
自然災害はいつ起こるかわからない。私たちが、いつも心にとめていなければいけない大きな危険なのです。1923年におきた関東大震災(9月1日)、1959年の伊勢湾台風(9月26日)をきっかけとして9月1日は防災の日と指定されてから、9月に関東大震災や大型の台風などの自然災害を想定して防災訓練を9月に行う公立学校が多くなりました。島国であり火山国である日本は東日本大震災以降、自然災害はいつ起きてもおかしくないものとして国民の認識も変化してきました。実際、私たちが暮らしている関東地方は、箱根大涌谷噴火や鬼怒川堤防決壊による大規模浸水など身近で大規模な災害が想定されるような被害や危険が昨年度もたびたび起こっています。

私は生徒の皆さんに次のような話しをしました。
「東日本大震災でも多くの子どもたちの命が亡くなりました。
もしあのような大きな津波が来ることを想定して避難区域を限定した避難訓練を行っていたら救えた幼い命がたくさんあったことを思い出してください。皆さんが、お父さん、お母さんから頂いた大切な命をあなたが自信の責任をもって守り抜くと言う強い気持ちを持ってほしい。そのような姿勢でこの訓練にも臨んでほしい。

命がなくなれば、せっかく頑張って積み重ねた皆さんの希望や夢が潰えてしまう。」
自然学園の生徒全員が高い防災の意識を持って真剣に訓練に臨んでくれました。皆さんが真剣に取り組んでいる姿をうれしく思いました。 (2、に続く)

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