[高等部通信10月号]学園長より~可能性の扉~⑤

2018年11月16日

5、第13回定期講演会のお知らせ

12月9日に予定している定期講演会では土屋徹先生に『お子様の問題行動を改善する家庭での支援』をテーマに保育園や幼稚園または小学校で「言葉でうまく気持ちを伝えられないことから手を挙げてしまう」「落ち着きがなく黙って先生の話が聞けない」「順番が守れず割り込みをしてしまう」「乱暴な言葉が多い」「暴力をふるうことがある」「じっとしていられない」「上手に人の話が聞けない」「勝ち負けなどこだわりが強い」「人まねができない」「お友達と遊べない」「遊びの仲間に入れない」「人に謝れない」「言葉がでない」等の問題行動があって学校生活にお悩みを感じている未就学や小学生の子様をお持ちになっている保護者の皆さんや中学生や高校生のお子様をお持ちで一方的なコミュニケーションや人の気持ちがわからない、自分ルールが強い等の理由で他者との摩擦が強くトラブル、問題行動が見られる人、また不登校など多くの問題行動を抱えながら将来が見えてこないと嘆き悲しんでいる保護者の皆様を対象にして、そのような特性の強いお子様方の問題行動がどうして頻発するのか、そのことはお子様のどのような特性やつまずきからくるのか、そしてそのような問題行動は医師や療育などを行う心理士など専門家に委ねる以外家庭でやれるべきことはないのか、あるとするならばどのように実施したらよいのか、日ごろから保護者の方々が疑問に思い、何かできる手立てはないかとお悩みになっている強い思いに少しでもお役にたてる有意義な講演会にしたいと思っています。
 
土屋先生は精神科病院で看護職を15年お勤めになり、その後、国立精神・神経センター精神保健研究所の社会復帰相談部で10年間、認知行動療法や応用行動分析学(ABA)の療育法などを学びながら、ACT-Jプロジェクト臨床チームのチームリーダーを務めていました。ACTとは、重い精神障害がある人たちが地域で生活するための支援プログラムであり世界各国で行われている最も効果的な支援プログラムの一つです。
このような発達障害者も含む精神障害者の社会復帰を目指した人たちの支援に携わってきた経験を踏まえ、教育、医療、福祉の分野でスーパーバイザーを務めSST(ソーシャルスキルトレーニング)やペアトレーニングなどABAの療育法の普及に大きな功績を残しています。スポーツや教育、医療、歯科、獣医等の指導者・技術者向けDVDを制作している映像会社が主催した発達障害の児童の支援をテーマにしたSSTのセミナーに私が参加したことをきっかけに自然学園の職員研修でSST(ソーシャルスキルトレーニング)やペアトレーニングをご指導頂いています。
前回と同じように大宮ソニックシティーの6階会議室を会場に9時半から実施します。多くの方々のご来場をお待ちしています。

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