[高等部通信10月号]学園長より~可能性の扉~⑦-1

2018年11月27日

7、第10回自然学園 学園祭(思いやり収穫祭)のご案内

今回で10回目となる自然学園の学園祭『思いやり収穫祭』を11月3日(土)、11月4日(日)に行います。小・中学部、高等部、大学部もすべて参加する大きなイベントとなっております。ご来場いただく皆さんに普段の学校生活様子がご覧いただけるような学園祭を目指しています。
 
小中学部、高等部、大学部は、「クラスの協力を第一に自分の適性を生かしながらクラスに貢献し、不得意なところはお互いかばい合い補うこと。」「クラスのひとり一人の子どもたちに気配りをし、お互いに敬意を払い、認め合うこと。」このことを、学園祭を実行するうえでの目標におくことを教職員の先生方にお願いしました。
 
今年の「思いやり収穫祭のテーマ」は『感謝』にしました。
自然学園に在籍している生徒の皆さんの共通した苦手さに、人の気持ちや思いやりを感じ取り、理解することができない特性があります。人からプレゼントをもらったり、ご両親から誕生日に欲しかったゲームを買ってもらったり目に見える行為にだけしか人に対しての感謝の気持ちが感じられない人がいます。人がその人のためと思って手を差し伸べる小さな親切や思いやりの気持ちに感謝し、それを言葉に変えて相手に伝えることが当たり前のように社会に出れば求められてきます。生徒の皆さんがこれから社会に出るためにはこの感謝の気持ちを持てるようにならなければいけません。普段当たり前のように感じているご両親にも感謝の気持ちを持つことは大切なことです。生徒の皆さんが合理的配慮を他者に求める時もこの気持ちがなければ他者からの配慮は受けることができないでしょう。 
 
「感謝」と言うソーシャルスキルは生徒の皆さんが一番苦手で一番必要なスキルなのです。思いやり収穫祭のテーマがきっかけとなって一人ひとり生徒の皆さんがそのことを意識するようになればどんなにか素晴らしいことだと思います。そして必ず習得できるスキルだと思います。
音楽祭や展示作品、模擬店などで子どもたちが今自分たちで出来る思いを表現できれば必ず『感謝』というテーマをご来場される方々にお伝えすることができると信じています。ご来場いただく皆さんに普段の学校生活の様子がご覧いただけるような学園祭を目指しています。

お問い合わせはこちら