[高等部通信10月号]学園長より~可能性の扉~⑦

2017年12月5日

7、低気圧、台風と発達障害との関連性
2学期は学校行事が多い時期でもあるので、学校でのトラブルも多い時期です。
最近小学生の子どもたちで不登校になってしまう割合が徐々に増えているようです。
発達のつまずきで生きづらさがある子どもたちは、9月、10月、11月は要注意です。
9月10月は台風が多いシーズンです。台風は、気圧の変化が急激なうえ、移動のスピードが速いので、体調不良を訴える人が多いです。夏場によく発生する局地的大雨も、このような気象病を招きます。このような局地的大雨は、積乱雲によってもたらされます。ひとつの積乱雲の大きさは十数キロメートル程度なので、日本全体が表示される天気図には「低気圧」とは表示されません。しかし、積乱雲のあるところには激しい上昇気流が起こっています。上昇気流が起こっているということは気圧が低いということです。積乱雲ができれば急激に気圧が下がるので、気象病が起こるというわけです。
台風の影響で雨が多いこの時期は、体調の変化が起きやすく、高等部の生徒は、精神的に不安定になって、いつもより多動傾向が強くなり、衝動性が強くトラブルやパニック的な行動を起こしやすくなります。不安の強さや精神的な不安定さや低気圧に関係していると言われています。
何かと学校行事の多いこの時期は、お子様も緊張する場面が多くなりがちです。
低気圧もストレスを強める要因と言われています。まして、体育祭や文化祭などは、感覚統合の問題や認知のつまずきがあるお子様には、非常にストレスが強まる行事になります。このような時期に人間関係のトラブルなどが重なることによって、不安が強くなり情緒の混乱を生じ、不登校やパニックなどに結びついてくることは珍しいことではありません。不登校の原因として挙げられる無気力や不安につなげないためにも細心の注意が必要です。
保護者の方々はお子様方の様子の変化を見逃さないようにしてください。このようなことを感じたら、すぐに担任に連絡してください。保護者の皆様方と連携しながら早期の解決を図りたいと思います。ご協力お願い申し上げます。

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