[高等部通信11月号]学園長より~可能性の扉~①-1

2018年12月11日

1、はじめに

立冬を過ぎたころから寒さが肌身に感じるようになり、秋の深まりとともに冬の足音が聞こえてきました。10月から11月前半にかけては、台風の影響もあって雨が多い日が続き、その後は晴れた日が続き、昼間はこの時期とは思えない、汗ばむような日もありました。木々の紅葉もピークを迎え、いよいよ寒さも本格的になってきた今日この頃です。

11月3、4日に実施された自然学園の学園祭である思いやり収穫祭も良い天候に見舞われ多くの人たちが、見学に来てくれました。学園祭の際ではお忙しい中、保護者の方々には、ご理解・ご協力を承り誠にありがとうございました。保護者の皆さんがご参加いただいたことで、学園祭が活気を帯び、生徒たちの励みになりました。本当にありがとうございました。おかげさまで多くの方々に子どもたちも大きく成長したその姿を見てもらうことができ、大変うれしく思っています。

11月3日の音楽祭では、高等部の1年生が金賞、高等部2年生が銅賞を受賞しました。また学園長特別賞「団結賞」は高等部3年生が受賞しました。
歌唱、ピッチ、ハーモニー、音量、パフォーマンス、演出などの総合評価の順位では上記の結果でしたが、今回の思いやり収穫祭のテーマの趣旨を体現してくれた団体が、高等部3年生でした。
むずかしいアカペラに挑戦し、ごまかしができない真剣勝負で3年生全員が結束してこの日を目指して練習した成果が手に取るようにわかる、とても連帯感のある合唱を聞かせてくれました。一人ひとりの声が会場に響き、3年間育んだクラスの絆を力強く感じるとともにどこか暖かさが感じられる、とてもおおきな、人の気持ちを包み癒すようなハーモニーが会場にいる人たちを幸せな気分にしてくれました。

思えば3年生が1年生の時は、元気ではあるがどこかバラバラで、一人ひとりの個性ややさしさが埋没してしまう連帯感の無さが、音楽祭や体育祭のような学校行事には露呈していたようなクラスでした。
最後の大舞台にクラスの一人ひとりが今までの自分を乗り越えるような気もちで、スキマスイッチの『全力少年』を楽曲に選び、懸命に練習に打ち込んだ姿は勝ち負けつけることを超越した感動を私に与えてくれました。きっと見てくれた人たちも同じ思いを待ってくれたと確信しています。そのような意味と感謝を込めて、「団結賞」を3年生に授与しました。今回の思いやり収穫祭のテーマの趣旨どおり、自分自身を受け止め、周囲の支えに「感謝」しながら自分の成長を目標にひたすらに努力する。このテーマを一番表現できた団体が高等部3年生でした。

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