[高等部通信2月号]学園長より~可能性の扉~①

2017年4月17日

1、はじめに
節分を迎え暦のうえでは立春になりました。暦の上では寒さが明け、春になる節目を意味しています。寒さは最も厳しい頃ですが、降りそそぐ太陽の光からは、春の気配も感じられ始めます。最近、寒さの厳しい日は続いていますが、日中の最高気温は、19度まで上がる日があり、ときおり春の予感を感じさせてくれる陽気が気分を解放してくれます。そんな日でも夜は3度まで気温が下がり、次の日は寒さに凍える日が待ち受けています。
今年は2月18日から暦では、雨水(うすい)に入ります。雨水(うすい)とは、「空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる。」という意味です。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。春一番が吹くのもこの頃です。しかし、本格的な春の訪れにはまだ遠く、大雪が降ったりもします。三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていきます。高等部1年生、2年生の皆さんは、学期末考査が終わりほっと一息気が緩んでいる人が多いと思います。皆さん、油断大敵です。これからスキー教室も控えているので、体調を崩さないように生活のリズムをキープして風邪を引かないようにしてください。この時期に体力づくりに励むこともいいことです。
高等部3年生の皆さんは、就職を控え、今がもっとも苦しい時だと思いますが、もうすぐ訪れる春に希望を抱きながら、もうひと頑張り、歯を食いしばって耐え忍んでください。
障害者雇用促進法にもとづく障害者雇用の場合は、雇用する従業員数の確定が、一般社員の退職者と新規採用計画のバランスをもとに次年の従業員の人数の見込みがつき、従業員数が確定した段階で割り出されるものなので、新規の特例子会社の設立や障害者雇用を前提とした新しい部署の創出を考えていない企業に関しては、早い段階からの障害者雇用における新規採用計画での社員の募集を行わない企業がほとんどです。したがって欠員募集も含めて4月以降採用がずれ込む企業が多いのです。ですから高等部で障害者雇用を希望している生徒は、就職活動に関して今が一番忙しい時期なのです。

就労希望者の3年生は直前での企業の求人に対応して現在、採用を前提とした企業実習や面接でてんてこ舞いの毎日を送っています。現在、一人また一人と企業の就労が決まった生徒が出てきています。手帳を取得している就労希望者のほとんどの生徒が、まだ確定はなくても、かなり採用の可能性が高いと我々は見込んでいます。そういう意味では就労移行支援事業所に進路を決めている生徒以外で、明確に今年度の就職を希望している生徒の就労がほぼ決まりかけている状況です。私もはやく3年生の皆さんの笑顔が見たいと吉報を心待ちにしています。

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