[高等部通信2月号]学園長より~可能性の扉~⑤

2018年3月6日

5、具体的な学力考査に関する合理的な配慮

そうであるなら「読む、書く」ことが苦手な生徒には、学力考査においても合理的な配慮の必要性があると思います。このような識字や書き取りにLD傾向があるお子様には、文字の大きさや字体をなるべく読みやすい形式のテストで出題することや簡潔な聞き方での質問形式に出題をしています。書き込みの問題はできるだけ少なくして記号問題や○や×で答える選択問題を多く出題するようにしています。追試では時間の延長も可能にしています。そして大きな配慮は、発達障害の学習のつまずきを配慮して、それぞれの苦手分野や学習到達度を配慮した試験問題を用意していることにあると思います。
試験前には試験対策週間を設けて、それぞれの教科での一人ひとりの個別支援計画に沿った学習の遅れ、認知のつまずきをチェックして予定しているテスト問題での解答が難しい生徒には、本人の知識や学力が十分発揮できるような対策を考えるようにお願いしています。基本的には自分自身で学習し、習得した知識が活用できる出題や試験を提供するつもりでいます。試験対策週間はそのためにそれぞれが授業で習得した知識が試験で活用できるように整理して、覚えやすく要点をまとめ、一人ひとりにあった覚え方をアドバイスして。テストに解答できるために出題の傾向にあわせた演習問題を繰り返し学習する授業になります。小学校や中学校時代に試験アレルギーで試験に臨むことに後ろ向きになっている人たちに勇気をつけるための授業になっています。

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