[高等部通信2月号]学園長より~可能性の扉~1

2021年2月22日

1、新年のご挨拶 

新年あけましておめでとうございます。

コロナの感染が再び拡大し開式も懸念されましたが、できる限りの感染対策を行い終業式と兼ねた2学期最後を締めくくるにふさわしいクリスマス会を行うことができたことに、喜びを感じています。今回は保護者の方のご見学はご遠慮いただき、動画での配信にさせていただきました。生徒の皆さんをはじめ保護者の皆様のご理解ご協力に深く感謝しています。高等部の皆さんの生き生きとした姿が小さな希望の灯でともされていることが誰の目にも見て取れたことでしょう。今年は一人ひとりの掲げた目標に向かって大きな飛躍ができる年になることを祈っています。

1月5日からは暦では小寒になり、本格的な冬の寒さが到来する寒の入りを迎えました。そして1月20日から暦では大寒に入ります。寒さはますます厳しくなり、寒風や降雪などに見舞われる日が重なる時期だと思います。新春の兆しが見える立春までは、1年で一番の寒さが厳しくなる時期です。高等部3年生は1月の卒業試験(卒業単位認定試験)を控え、高等部1,2年生も2月の学力考査(後期試験)を控えているので風邪などひかないように気を付けて過ごしましょう。1月は、試験を控えてのレポート提出と試験対策授業と勉強に力を入れなければいけない時期になります。勉強があまり得意ではなく、中学校時代に中間・期末テストが嫌でしかたなかった人たちにとっては、試験が近いことで冬休みを憂鬱に過ごしてきたことと思います。

今年は12月21日が冬至でした。12月22日の終業式で冬至の話をしたように、この日は昔からカボチャの煮物を食べ柚子湯に入り、邪気を払い健康で過ごせることを願う風習があり、小寒から大寒にかけて1年で一番寒さの厳しくなる時期を乗り越える儀式でした。香りの強いものには邪気がおこらないという考えがあり、冬が旬のゆずは香りがとても強いので、運を呼び込む前に邪気を払う禊(みそぎ)としてゆず湯に入ることが習慣として広まったとされています。またゆずは実るまでに年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにと願いを込める意味もあると言われています。
終業式前日のお風呂は、ゆず湯だった人は、ゆず湯の効果できっと幸運があなたに味方をしてくれる良い年になることでしょう。

皆さんにこのような日本人の暦の考え方や昔からの慣習の話をしたのは、四季の移り変わりに対して、その変化を大切に感じながら、一日一日を大事にしてほしいからです。そして、今しかできないことに精いっぱい努力してほしいと願っています。

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