[高等部通信2月号]学園長より~可能性の扉~4

2021年3月4日

4、自然学園高等部始業式 式辞

1月8日から自然学園高等部の3学期が始まりました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて始業式は各学年でホームルームごとに行いました。私の式辞を担任の先生から読み上げてもらいました。省略して一部掲載させていただきます。

『 あけましておめでとうございます。

3学期になりました。現在新型コロナの感染拡大の「第3波」が猛威を振るっています。昨日政府は緊急事態宣言を出しました。今回は前回のように高等学校の休校の実施は含まれていませんが、放課後から私生活に至るまで感染リスクがある行動を控え、3密の回避と「手洗い」「うがい」「マスクの着用」の徹底を心がけてほしいと思っています。皆さんの年齢では重症化のリスクは低いのですが、皆さんの感染は日ごろの社会生活に大きな影響を及ぼします。クラスメートやご家族にも迷惑をかけることになります。

人間は助け合って生きています。私たちが生活するとき必ず人と人のつながりあり、助け合いがあるのです。皆さんには自分ひとりで生きているのではないということを改めて自覚してほしいと思います。以前お話しした「なぜ僕らは働くのか」の答えの一つとして、最近本屋さんでよく見かけるベストセラーになっている「なぜ僕らは働くのか」という本があります。そこに書かれている一節に助け合いで作られている社会の一員になるためと記されています。

そして、「社会の中で助けられるだけではなく、自分も自分のできることをして、誰かの役に立つ、社会に貢献する。それが私たち一人一人のすべきことなのです。」とあります。

皆さんは将来、自立することを目標に自然学園に入学しました。そうであるならば、自分ひとりで生きているのではないということをもう一度新しい年の年頭に考えてほしいのです。その自覚があればクラスメートとの些細ないさかいや授業妨害、遅刻や欠席、授業中の抜け出しなどがどれだけ意味のないことか、自分にとってなんのメリットのないことか理解できると思います。

社会の一員になるためには、まずクラスメートとの協調、協力が不可欠になります。今年は自分にできることを確実に実行する年にしてください。3学期は後期学力試験も控えています。この結果が皆さん一人ひとりの今年の試金石になることでしょう。皆さんの頑張りを期待しています。』

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