[高等部通信2月号]学園長より~可能性の扉~7-②

2021年3月15日

私はSNSと言う情報ツールは、このような気持ちや特性を持った人たちの負の部分の感情を刺激しやすいコミュニケーションツールであると感じています。ほとんどの生徒の皆さんは小学校や中学校在学中に不登校やいじめを経験しています。

そのことが継続することによって強迫性障害や統合失調症傾向、拒食過食などの2次的な情緒の混乱に悩んで医療機関に通院している人も少なくありません。学力面での問題に起因する場合もありますが、人間関係のつまずきに起因するケースが非常に多くなっています。最近の高等部の在籍生徒の実例で言うとSNS(ソーシャルネットワークサービス)のやり取りの中でトラブルを起こしてしまうケースが多く聞かれます。最終的に社会参加が高等部の生徒の皆さんの大きな課題になります。
そのことが継続することによって強迫性障害や統合失調症傾向、拒食過食などの2次的な情緒の混乱に悩んで医療機関に通院している人も少なくありません。学力面での問題に起因する場合もありますが、人間関係のつまずきに起因するケースが非常に多くなっています。最近の高等部の在籍生徒の実例で言うとSNS(ソーシャルネットワークサービス)のやり取りの中でトラブルを起こしてしまうケースが多く聞かれます。最終的に社会参加が高等部の生徒の皆さんの大きな課題になります。

その課題を乗り越えるには、人との関係性の克服が課題であり、コミュニケーションも含めたソーシャルスキルの獲得に集約されてきます。

東京都教育委員会・神奈川県教育委員会が「青少年のネット利用実態把握を目的とした調査」を実施した結果発表だと、スマホなどを通じたネットの利用時間が平日で1~3時間多くなっているということでした。

スマホの利用時間帯は、東京都の高校生の調査では、22時台・23時台・24時台に集中しており、スマホで夜更かしをしている実態があります。またネット上の人間関係・対人トラブルでは、「ネット上でうそを広められた」「LINE上で自分の知られたくない情報が流された」「写真を勝手に公開された」「入っていないグループトーク内で自分の悪口を言われた」など、プライバシーや対人関係を心配している高校生が多いようです。

自然学園の生徒の皆さんの中には、言語性が低く自分の気持ちをうまく相手に伝えられない特性を持っている人たちが多くいます。

コミュニケーションに関しても、一方的で自分の主張や言いたいことに終始して相手の気持ちは理解しようとしないことも特徴の一つであると言えるでしょう。もともと傷つきやすく、他人に嫌なことをされたり言われたりしたことは決して忘れません。それどころか時折、思い出してパニックになってしまうのです。フラッシュバックと言われている状況もこのようなことだと思います。

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