[高等部通信3月号]学園長より~可能性の扉~③

2017年5月8日

ひとり一人の考え方はとても真っ直ぐで正しい物の見方をしていました。そして本当に素直で純粋な気持ちを持っていました。幼すぎるところもありましたが、素直なやさしさは今までのどの卒業生よりもあなた方のほうが勝っています。社会に出るうえでその素直さは大きな大きな皆さんの長所になるはずです。
そんな皆さんが堂々と、今この時を迎えています。人は、自分の意思があればなんどでも生まれ変われます。自分の思う人になれるのです。そのことを実践した皆さんのことを私は目を細めてみています。そして誇りに思っています。いままで支えてくれたお父さん,お母さん、自然学園の先生たちを決して忘れないでください。この事実を重く受け止め、胸を張ってこれからのそれぞれの人生に羽ばたいてください。

私もそうですが、自分の苦手なことにどうしても消極的になり、困難なことがあると戦っても乗り越えるよりはにげてしまう選択肢を選ぼうとします。人間はもともとそのような弱いところを誰しもが抱えているのです。安きに流れてしまうのが人間です。皆さんはご自分のことをどう思いますか?
そのような意味では皆さんは誰よりも人間らしいのです。
皆さんの中には、自分のプライドは高いくせに自分に自信がなく肝心な時に一歩が踏み出せない人たちが多かったように思います。でも卒業が近づくにつれて勇気をもって自分自身の道を選択してくれる人たちが増えてきました。自分の言葉で私に自分の決断を打ち明けてくれた卒業生がいました。その時は「やっと自分に向き合えたんだ」とほんとにうれしく思いました。

(続く)

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