[高等部通信3月号]学園長より~可能性の扉~6

2021年4月5日

6、後期学力試験

1、2年生の皆さんは試験を終えてホッとする人もいるでしょう。前期試験の結果を踏まえて今回は、頑張った人が多かったように思います。読むこと、書くことが苦手な人は試験にかなりコンプレックスを抱えている人もいるのでしょう。学習は結果を人に評価され人と比較されるために身につけるものではありません。自分のために行うものです。義務教育課程と違い高校の場合は自分自身の責任で学問を修めることで、高校での修学が成立します。高等学校での修学(授業や学習課題、学力考査を含む)は単位認定に直接結びつくものなのです。単位認定とは、卒業するために必要な履修教科の学習が規定通りに修得できたことが認定されることです。認定数の合計が3年間以上の在籍で74単位以上の認定数で高校卒業資格が得られます。全日制の高校の場合は、学年制ごとに取得認定数が決められているので不足した場合は進級卒業ができない場合があります。そのための大きな基準が授業の出席日数と学力考査の結果になるわけです。

評価に関しては、各教科の合格点は30点に設定しています。多少教科によっても異なりますが、一人ひとりのつまずきごとに合理的配慮のうえで提示したテスト内容の得点が基礎になり、5段階の基準で決定します。当然レポートの提出状況、レポートの得点、授業の出席状況及び授業態度が評価に加わります。授業の出席日数は全日制高校と違い、各教科における授業時間数での欠課時数での足切りはありませんが、通信制高校に定められたスクーリングの出席日数の下限に満たすことは単位認定の条件になります。前期学力試験の評価と後期の学力試験の結果を踏まえて学年の評定が決定します。大学を推薦で進学したいと考えている人は3学年の評定平均値がその基準になります。

1年生はもちろんのこと2年生も義務教育課程の意識ではない姿勢で単位の認定を目標に学習に臨んだことと思っています。評価されることや試験が苦手で中学校時代に受験できなかった生徒も勇気を振り絞って自分のつまずきや弱さと向き合って戦ってきたはずです。皆さん本当によく頑張りました。

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