[高等部通信4月号]学園長より~可能性の扉~③

2019年5月24日

3、不安な気持ちを少なくするには

そうだとしたら、それを改善するにはどうしたらよいでしょう。それは自分自身に自信をつけることが一番有効な方法になります。自分自身には自分でも気づかない、いいところ、悪いところ、できること、できないところがあります。できるところには、自分では気づいてないだけで他の誰よりも優れているところ、他の人ができないことができることもあるのです。そのことに気付かせてあげること、できることを褒めてあげてもっとできるようにしてあげること。そしてなるべく多くの成功事例を積み重ねることで自分にできるという実感を植え付けていくことが自己肯定感の高さにつながります。それは『自信』となります。人間関係も自分に自信があれば、自尊心が高まり、心にゆとりが生まれてきます。心のゆとりは、他者を許し、他者の要求や他者の気持ちを、自分の主張より優先させてあげる気持ちのゆとり心の大きさにつながってきます。そのことができれば必ず人間関係が今よりうまくいくようになるでしょう。
クラスでもお友達が多くなり、自分を助けてくれたり、認めてくれたりする人たちが多くなり、充実した学校生活を送れるようになるでしょう。そのことは将来の就労するためのスキルと直結するのです。

高等部では、作業やSST(ソーシャル・スキル・トレーニンング)など苦手さを克服するための学びの場を提供しています。具体的な対応を学ぶことで、学校生活の場面でもほめられることが多くなり、うまく人とつながることの積極性が生まれてくるはずです。自信が持てるようになることが社会性の向上の何よりも優れた特効薬です。そのことは人のつながりや学校生活における不安や緊張を緩和することのも効果を発揮するでしょう。

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