[高等部通信4月号]学園長より~可能性の扉~④-3

2019年6月4日

最近は、中学生、高校生ばかりではなく小学生、幼児への低年齢化が進んでいるようです。高等部の生徒の場合、発達のつまずきが起因して、元来、2次障害と言われる精神的な不安定さや不登校などの問題行動が伴いやすい特色があります。

 症状としては、いらいらすることが多くなったり、学校に行くことが億劫になったりすることがあります。「不安」「焦り」「憂鬱さ」が強く感じるようになることもその一つです。
 朝、なかなか起きることができない、夜眠れない、食欲がない、頭痛、めまいなどを頻繁に訴えるようになったら要注意です。タイプ的に言うと真面目で完璧主義的な性格で、自分で早く環境に適応したいと頑張る気持ちが強い人ほど、期待していた新生活のギャップに落ち込んだり、必要以上に頑張りすぎたりして緊張が強くなり、モチベーションが継続できなくなる傾向にあるようです。 そうならば、発達のつまずきがあるお子様にとって『中1ギャップ』と一般に言われてきた「五月病」は同じ状況だと考え慎重に対応していく必要があると思っています。また同じような状況は中学生に限らず高校生や小学生にも起こり得ることだと思っています。

 小学生で、学年が進級したので、勉強を頑張ろうと思って必要以上にやる気になっている生徒や新しく変わった担任の先生に慣れず、いまだに緊張状態が継続している生徒がバンブー教室の生徒の中にも多いので心配しています。高等部では、上記にお話しした通り、初めての学期末試験が9月にあるので、今から相当緊張している生徒が多いです。高等部の皆さんは、勉強が苦手だと意識している人たちが大半を占めているでしょう。そして「テスト」「試験」と名がつくものが、小学校低学年の時からとにかく大嫌いで、人と較べられたり、叱られたりした苦い思い出がトラウマ的になっている人ならなおさらです。以上な理由から5月は、子どもたちの不安が非常に高まる時期であり、学校関係者からしても少し油断すると不登校やいじめの芽を見逃してしまうことになる注意が必要な大切な時期でもあるのです。

お問い合わせはこちら