[高等部通信4月号]学園長より~可能性の扉~⑨-1

2019年6月25日

9、自然学園で学んでほしいこと

新しい環境に落ち着かない人たちがたくさんいると思います。クラスメートが変わったり、担任の先生が変わったり、新しい環境に適応するのに時間がかかる人たちが多いのではないかと思っています。自然学園の在籍生は、どちらかというと人間関係が得意としている生徒より苦手としている生徒のほうが多いのではないでしょう。
大人の社会人でも、人間関係をうまく構築できる人ほど、仕事がスムーズにこなすことができる人だと言われています。人間関係の基本はコミュニケーション力であると言われていますが、大人になればなるほど人間関係の構築には、高いソーシャルスキルを要求されてきます。高いソーシャルスキルとは、相手の気持ちを読み取る能力、相手の気持ちを察して相手の期待する対応や行動がとれることです。このことが、他者と円滑に人間関係を結ぶことができるコツになってきます。人間は誰しもが自尊心を持っていて、自分が重要だと思っています。だから誰しもが自分を認めてほしいという願望が強いのです。幸せだと感じる気持ちは、自分が必要とされていると言う充実感なのです。私も含めて基本的に人間は自分本位の生き物なので、自分の考えを主張しがちです。仕事ができる人は、自分の主張や相手に対しての要求だけではなく、相手の気持ちを読み取り、相手のやりたいような事柄や条件を満たしてあげる寛容さと推測力の高さを持ち合わせているのです。だからこそ人を動かすことができるのです。そういう意味で仕事ができる人は人間関係がうまく構築できる人なのです。

お問い合わせはこちら