[高等部通信5月号]学園長より~可能性の扉~②

2018年6月15日

2、藤まつり
今年は桜の満開も過去3番目の早さでしたが、藤の花も例年より早く満開を迎え4月22日(日曜日)の藤まつりには満開のピークはすこし過ぎていましたが、校舎前のふじ通りの藤棚に紫、白と色鮮やかな藤の花が舗道を飾り、校舎の前の白い藤の花はちょうど満開に花を咲かせて、大勢の人たちが立ち止まってその美しさにため息をついていました。そのような状況だったので校舎の前には人だかりや写真を撮る人であふれ、生徒の皆さんが出店した屋台に足を止めてくれた人たちで例年よりにぎわっていました。ふじ通りにはたくさんの屋台がひしめいていました。自然学園校舎前で高等部2,3年生、大学部の生徒による模擬店を例年のように出店し、高校2年生によるデリシャスホットドックや3年生によるカルピスシャーベット、大学部によるハワイアンパンケーキとメロンソーダとオレンジソーダ味のアイスフロートの模擬店は大盛況でした。高等部2年生のホットドックは、ジューシーなソーセージにケチャップとマスタードを挟んで食べるレギュラー味とかつお節とお好み焼きソースをトッピングする和風のお好み焼き味の2種類を選べるアイディアが受け入れられ飛ぶように売れていました。この日一番の売り上げ数だったのは、高等部3年生のカルピスシャーベットでした。カルピスとパイナップルとマンゴーを凍らせてシャーベットにしたシンプルなものでしたが、当日の暑さもあってフルーツとカルピスの濃厚さが爽やかな酸味と程よい甘みハーモニーとなって渇いたのどを潤してくれる絶好のマッチングを生み出したのではないかと思っています。
保護者の皆さんもご家族で模擬店の品物をご購入いただき生徒にとっても大変励みになりました。この場を持って御礼申し上げます。

例年この藤まつりで模擬店を出店させていただき、高等部の生徒と大学部の学生の皆さんは、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)のカリキュラムの一環として自分たちで考え作った商品を自分たちの手で販売し、利益を得る擬似的な起業体験を模擬店の出店をすることで実践しています。藤まつりをご見学されているお客様に自分たちで考案した商品をお客さんの目の前で調理し、自分たちが自ら対面で販売する経験は、将来の就労に必要な「協働」「協調」に求められるスキルの実践における般化の場面として大いに役に立った自負しています。生徒の皆さんの大声が藤まつりをご見学しているお客様に届いたことで、足を止めて購入していただけるに至る貴重な経験をさせていただけたこと、食した後に「美味しい」と暖かい声をかけていただけたこと、誰だけ生徒の成長にいい影響を与えたかわかりません。藤まつりを企画された春日部市役所の職員や関係者すべての方々に感謝しています。すべて予定した数は完売し、生徒、学生の皆さんも満足そうでした。

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