[高等部通信7月号]学園長より~可能性の扉~②-2

2017年7月28日

ソーシャルスキルトレーニングは、以下のような方法を用いるのが一般的です。
①教示
そのスキルがなぜ必要か、そのスキルが身についているとどのような効果があるかを言葉や絵カードなどを用いて説明して教える。
②モデリング
手本となる他者の振舞い(スキル)を見せて学ばせる。または不適切な振舞いを見せて どこに間違いがあるかを考えさせる。
③リハーサル
スキルを先生や友達を相手にして実際に練習してみる。主にロールプレイングの手法が用いられる。
④フィードバック
行動や反応を振返り、それが適切であれば褒め、不適切であれば修正の指示を行う。
⑤般化
教えたスキルが指導場面以外のどのような場面(時、人、場所)にでも発揮できるようにする。

ソーシャルスキルトレーニングを行う上で、特に大切なことは子ども自身がソーシャルスキルを学びたいという意欲を持つことです。自分が何に困っているのか、それを解消するためにどのようなスキルが必要であるのかについて認識できていることが重要です。
そのためには指導者は、子どもの苦手なことや、困った経験などばかりを取り上げるのではなく、子どもの得意なことやうまくいった体験などにも焦点をあてて自己理解させることが必要です。その上で、ソーシャルスキルが身につけば苦手さのために困っていたことが改善されていくことを理解させていきます。自然学園が大切にしている教育目標の一つがソーシャルスキルの向上です。

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