[高等部通信8月号]学園長より~可能性の扉~②

2016年8月31日

そのような人たちが多い中で、高等部ではキャリア学習として高等部1年生、2年生そして就労希望の3年生の生徒が例年通り夏休みを利用した企業の見学会を行いました。
就労を希望している生徒には、説明会に参加してもらい、1年生からのキャリア学習を計画的にすすめていく就労支援のプログラムを作成しています。今年は10社の特例子会社の見学を企画しました。4月からの就労を目的としている3年生は、自分たちが希望している企業の実習面談も兼ねているので、必死な気持ちで企業訪問を行い、夏休みに体験就労を行っていました。

1.2年生の人たちも異なった業種の職場見学を行うことで、「自分ならこんなことならできるかもしれない。」「こんなことならぜひやってみたいな。」と言う気持ちが少しでも感じることができれば今まで以上に選択授業を意欲的に受けることができるでしょう。

また見学をした中で、社員の方々のお話をお聞きする機会に恵まれ、会社が求めている人材とはどのようなことができなければいけないのか、またどんな人が、職場では一番困る人なのか、共通した企業の考えを教えていただくことができました。
東京メトロが親会社である特例子会社の(株)メトロフルールの見学会で会社が必要としている人という題がついた資料をいただきました。仕事面という項目に掲載されている事柄はどの会社も共通したこと内容なので参考に書かせていただきます。

1 働く意欲のある人・・・(働いてお金をもらうことを理解できる人)
2 会社にきちんと出勤ができる人・・・(何かあったときちゃんと連絡できる人、会社を休むと他の人に負担がかかることがわかる人)
3 周りの人と協力して仕事ができる人
4 報告・連絡・相談ができる人
5 組織になじむ人・ルールが守れる人

企業が求めるスキルに今の自分がどのくらい近づいているのかこの機会にぜひ考えてみてください。そして将来の目標を立てて。その目標に到達するにはどのような計画を立てればいいか少しでも考える機会になれば今回の見学会は大成功です。
実際の職場を見て、そこで汗して働いている人に接して、自分がもし働くとしたら、今の自分には何が足りないのかを確認できることがキャリア学習を授業で学ぶことの原点になります。
(つづく)

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