[高等部通信8-9月号]学園長より~可能性の扉~⑦

2018年9月28日

7、おわりに

最後に高等部の生徒の皆さんが無理なく取り組める定期テストの試験勉強の無理ない進め方についてのお話をさせていただきます。

 

レポートにも出題されている教科書の基本問題にしぼり、問題を限定すると気が楽になるので、かなり取り組みやすくなります。

学力考査の問題は、どの教科も共通してレポートに出題されている教科書からの基本問題か、教科者に黒ゴシックで記されている重要用語か、教科書の本文から外れた欄外で図やイラスト、写真がカラー刷りで掲載して説明文が記されている項目からしか出題されないはずです。

 

今まで授業で教えてもらって理解できた基本例題だけにチャレンジして、解けなかった時は、以前は解けたけれど忘れてしまった問題、先生と一緒にやったからわかった問題、いまでも得意で解ける自信がある問題と区別しておきましょう。

 

以前は解けたけれど忘れてしまった問題は、授業で消化したプリントおよびレポートをもう一度復習して解いてみましょう。

そして解き方のヒントや解き方の手順などの解説が書かれている教科書のみならず、ノートやプリントのメモをじっくり読んでもう一度確認してください。ノートやプリントのメモ、教科書の解説を読んでも分からない時は、教科の先生に、必ず聞いてください。先生と一緒にやったからわかった問題は、もう一度授業時間や休み時間および放課後に先生に解説してもらいましょう。そうやって学習したことの理解を深めていき、「教科書の、基本例題からレポートに出題されていた問題でやったところは全部解ける」という状態をつくりましょう。

 

高等部の生徒の皆さんの場合は認知のつまずきから苦手な問題や理解できない問題がはっきりしている傾向があるので今まで教えてもらった問題だけで構いません。教科の先生は皆さんのつまずきや特性を理解したうえで皆さんができる無理がない課題を学習計画に組み入れていますので、試験範囲だからと言ってレポートに出題されていない無理な課題に取り組むことは余計混乱を招くだけです。授業中に理解できた課題は定期試験で出題されても必ずできる問題です。あとは繰り返し演習し、重要単語は容易に書き写せるように復習して置けば大丈夫です。

 

実際のテストでは落ち着いてケアレスミスをなくしましょう。高等部の在籍生の答案をみると不注意性や衝動性の強さから問題をよく確認せず、解答の条件などを見落としてしまい記号で答えることを求められているのに答えをそのまま記述してしまう人が多いのです。また英語では3単元のSをつけ忘れる。複数形にしてしまう。などのミスも目立ちます。答案を提出する前にもう一度見直してできる課題は確実に得点する姿勢が大切です。

2学期が始まれば前期試験が始まります。1年生の皆さんも高校に入ったからには結果をだしてご両親を喜ばせましょう。そのことは、自分自身にとって大きな自信になることでしょう。皆さんの頑張りを期待しています。

自然学園学園長 小林 浩

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