[高等部通信9月号②]学園長より~可能性の扉~①

2016年4月1日

1、防災訓練

自然学園では、9月2日に防災訓練を行いました。首都圏直下型地震を想定することはもちろんですが、昨年自然学園の近隣でも見舞われた自然災害も想定しての訓練を実施計画に反映しました。

一昨年前、春日部をゲリラ豪雨が襲い道路が冠水し、一時通行止めになった地域があり、そのニュースがテレビやラジオ、インターネットでの速報で流されました。また、その後、9月2日に時速60キロで竜巻が春日部から松伏、せんげん台、越谷、野田市周辺を襲い、多くの被害を受けました。

今年、関東と東北南部では、台風18号から変わった低気圧と日本の東を北上した台風17号の影響で、9月9日から11日にかけて、線状降水帯と呼ばれる発達した帯状の雨雲が南北にかかり続け、各地で記録的な大雨となりました。そして、春日部や越谷では水没地域があちらこちらで見かけられ、さいたま、春日部など6市町で41棟が床上浸水するなど、各地で被害をもたらしました。越谷市の東武スカイツリーラインせんげん台駅では線路が冠水、運転を見合わせました。

自然災害は、いつ起こるかわからない私たちにとって、いつも心にとめていなければいけない大きな危険なのです。1923年におきた関東大震災のことを生徒に話しましたが、「風立ちぬ」の震災の風景が、アニメの世界だけの絵空事ではなく、実際に現実の災害として、遭遇する可能性は極めて高い状況になっていることを認識して、自然学園の生徒全員が防災の意識を持って真剣に訓練に臨んでくれることをお願いしました。高等部の皆さんが真剣に取り組んでいる姿を非常にうれしく思いました。

(つづく)

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