[高等部通信9月号②]学園長より~可能性の扉~③

2016年4月1日

3、前期学力考査

1・2年生の皆さんは試験を終えてホッとする人もいるでしょう。特に1年生の皆さんは、初めての学力考査でかなり不安を抱えていた人も多かったように思います。夏休み中から緊張していた人も少なくないようです。勉強に関しては、特に自信がなくて、かなりコンプレックスを抱えている人もいるでしょう。勉強は、結果を人に評価され、人と比較されるために身につけるものではありません。自分ために行うものです。高校の場合、単位認定に直接結びつくものなのです。単位認定とは、卒業するために必要な履修した教科が規定通りに修められたことが証明されることです。認定数が不足した場合は進級、卒業ができない場合があります。そのための大きな基準とされるものが学力考査の結果であるわけです。高校に入学する際に、また入学の後のガイダンスでも時折、聞いていることでしょう。まして中学校時代に不登校を経験している生徒は、余計プレッシャーに感じていたことでしょう。

1年生の皆さんには、入学説明会や入学前ガイダンスでもお話しした通り、学期末試験の内容は、レポート課題に準じて、日頃の授業で説明している項目や、演習課題から出題されます。授業内容が理解できている人は、必ず解答できる出題になっています。認知の偏り、文字を目で追うごとに苦手さを感じている人や、書くことに苦手さを感じている人などに配慮した設題を心がけています。授業で理解したことが、レポートにおいて表現できる力として定着しているかが授業のコンセプトになります。自然学園の学力考査はわかったことが「できる」に結び付く、努力したことが得点に反映する問題を提示できるように、各教科の先生が心がけているのです。

新入生はもちろんのこと2年生3年生も、自然学園のこのような取り組みを今までの学校とは違うと実感し、前向きな気持ちで勇気を振り絞って、自分のつまずきや弱さと向き合って戦ってきました。その結果は、出席日数という目に見える形で出席簿に記されています。そしてその勇気は、前期学力考査の単位認定を、全員が、認定基準に出席日数とともにクリアできた結果をもたらしました。皆さん本当によく頑張りました。

(つづく)

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