[高等部通信9月号]学園長より~可能性の扉~②-1

2017年9月29日

7月11日、12日に自然学園の今年のサマーキャンプを栃木県のなす高原自然の家にて1泊2日で行いました。1学期の予定授業が終了して慌ただしくサマーキャンプに突入しました。なす高原自然の家は、日光国立公園の最北端、標高1,915mの茶臼岳を背景に、眼下に那須野が原、遠く八溝・筑波の山嶺が一望できる標高1,030mの高所に位置しています。
その恵まれた自然環境の中で、四季を通じて登山、ハイキング、スキーなど各種の自然体験活動ができるところです。なす高原自然の家の玄関を背に正面にそびえ立つ茶臼岳の景観に感動しました。森林の何とも言えない深い瑞々しい樹木の香りが鼻孔に漂い、深呼吸すると新鮮な空気が肺に入り込み、一つひとつの体の細胞が浄化されるような気分になりました。気温もあまり上がらなかったため過ごしやすい2日間でした。

初日に高等部の生徒の皆さんは、オリエンテーリングとして自然の家周辺の八幡つつじ園地に設置された40本のポストを、事前に配布された地図を見ながら探し、そこに書いてある記号を書き写しながら班ごとにグループ活動を行いました。うぐいすの鳴き声が聞こえる森林をグループごとに協力しながら、配布された地図をたどって指示されたポストを探してゴールまでたどりつくのですが、何度も同じコースを往復してなかなかたどり着けない班もいました。

班の人たちが、お互いに意見を出し合いながら共通の目標に向かって行動する能力は、自然学園が、卒業するまでの目標としている協調、協働できる企業就職するうえで必要なソーシャルスキルであると言えます。自立をめざしている生徒の皆さんにとっては、必ず身に着けなければいけない力になります。

お問い合わせはこちら