[高等部通信9月号]学園長より~可能性の扉~②-2

2017年10月2日

過去には、道に迷って泣き出してしまった生徒や班の人たちの意見をうまくまとめられずに怒り出してしまった生徒もいました。日常ではない初めての行動に失敗はつきものです。
トラブルになってしまったとき、うまくいかなったことがあった時こそ、パンニックにならずに冷静に対処してみんなの意見に耳を傾けながら行動し、わからなかったときや困ったときには必ず人に聞くことを心がけなければいけません。
夏休みに一般企業の見学会を経験した人は、わかっていると思いますが企業に入ると必ず教えられることが、報告・連絡・相談のいわゆる「ホウ・レン・ソウ」と言われるものです。自然学園の生徒の皆さんの共通したつまずきにコミュニケーションがあります。人とあまり話ができない人、自分のことや思いは一方的に話すことはできても、伝えなければいけないことに対して、人に分かりやすく簡潔に伝達することが苦手な人、人の話をよく聞かずに、頭に浮かんだことを衝動的に話してしまう人など思い当たる人たちは多いと思います。それともう一つはパニック性です。トラブルや困ったことがあると、すぐ興奮してしまい、混乱して衝動的に泣いたり、喚いたり冷静さをなくして自分を見失ってしまう人もいます。
このような欠点は、集団行動をする上では大きなマイナスになります。
このようなことを少なくして企業実習に行っても冷静な対処ができるために自然学園のサマーキャンプなどの学校行事に参加してもらっているのです。
 今年は以前の生徒のようにパニックなってしまう人はいませんでした。なんとかみんなで協力しあいながら冷静に対処してゴールに皆さんが辿りつけたようです。
 夜の交流会は、キャンプファイヤー行いました。なす高原自然の家では、雨でも実施できるような設備が完備されていて、虫に刺されることなく火の点火や消化もとても安全で空調設備も含めて快適でした。係の生徒の皆さんは火の聖を演じて点火式を盛り上げてくれました。中学部や大学部の人たちも、2班に分かれてゲームで競ったり、一緒に歌を唄いながら楽しんでいました。またひとつ自然学園の生徒としての絆が深まったように思いました。

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