[高等部通信11月号]学園長より~可能性の扉~6-②

2020年12月24日

6、学習支援で大切なもの②

一人ひとりの感覚的な偏りや情報を処理する認知力の凸凹を把握できれば、どのような覚え方なら記憶しやすいのか、どのように課題を提示したら課題に取り組みやすくなるのか、どのように問題や課題のプリントを工夫したら解答欄に答えが書きやすくなるのかなどを考えて課題や問題に取り組めるようにさせることは不可能なことではありません。そして、出来たことを褒めて認めてあげれば自分に自信が持てるようになります。褒められることを嫌うお子様はいないと思います。

今まで自分では一生懸命にやっているつもりでも、出来ないことや間違えることが多いことに対して怒られたり馬鹿にされたり、蔑まれたり、健常のお子様が経験したことのない思いをずっと重ねているお子様方が自然学園にお通いになっている生徒の皆さんなのです。

一生懸命取り組んでも認められないのなら、やってもしょうがないと諦めるのは大人だって同じです。ましてや非常に強いストレスや劣等感を持ちながら、他の選択肢が与えられないのであるならばそこから逃げたくなるのは十分理解出来ることだと思っています。

情緒の混乱や無気力で不登校になる生徒の原因に学力不振が上位に挙がりますが、自分に自信が持てなくなれば学習意欲が無くなります。学習無気力になる状況が勉強においては、学力不振になる一番の原因であると私は思っています。

だからこそ自信をつけさせていくことが大切です。苦手だと思うことに自信を持たせて自己肯定感を回復させていくことが、学力が向上する大きな要因になると思います。

そして、今すぐクラスメートと同じような問題を解けるようにするのではなく、そこに結びつく基礎的な内容からクリアしていくことが大切です。

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