ABA(応用行動療法)と特別支援教育への応用
2014年4月5日
ABAとは、
科学的に確認された
人の行動に関する
知見を応用し、
子どもの行動に
適切に働きかけることで、
子どもの行動を変えたり、
新しいことを
学習させたりする
方法論です。
また、
言葉が通じなくても、
問題行動をやめさせたり、
望ましい行動を
身につけさせたりできるという
利点があります。
現在では、
自閉症児を始め
子育てにも
応用されており、
実績を上げています。
また、
流行りの
ペアレントトレーニングも、
ABAを取り入れたものとして、
広く活用されています。
ABAの基本ルールは、
以下のようなものから成り立っています。
《 ABAの基本ルール 》
1.望ましい行動には、
ほうびを与えて増やす(強化)
2.望ましくない行動には、
ほうびを与えないことで減らす(消去)
3.望ましくない行動に変わる
望ましい行動を提示し、
「ごほうび」を与えることで、
望ましくない行動を
望ましい行動に
切り替えていく(代替行動)
4.望ましくない行動を
おさえるために、
罰を与えることは、
できるだけ避ける。
つまり、
ABAでは
「アメとムチ」を
用いるのではなく、
「アメとアメなし(無視)」で
教育を行なうということです。
もちろん、
問題行動を
放置するわけでありません。
修正したい行動に伴っている、
その子にとっての
「ほうび」を、
徹底して
取り除いていくのです。
そうすることで、
子どもからすると、
問題行動により
楽しいことが
なくなってしまうため、
その問題行動が
減っていくことになります。
療育とは、
何らかの障害のある
心身の発達を促し、
将来社会的に
自立できるよう、
医療と保育を
行うことです。
発達障害のある子どもたちが、
病院の紹介で
併設している
療育機関を利用している方々も
少なくないと思います。
そこでは、
基本的な生活習慣を
身に付ける訓練として、
身辺自立を身に着ける訓練、
言語訓練や機能訓練が行われます。
機能訓練では、
理学療法や認知行動訓練、
作業訓練が行われます。
これらにも、
幅広く
応用行動療法が用いられています。
『バンブーだより3月号』より抜粋