うつ症状と不登校について②

2014年6月19日

そのため、
普段から接する家族だからこそ、
小さな変化を
キャッチすることができると思います。
好きなおかずにもあまり手を付けない、
いつもは楽しめるアニメも
なんだかぼーっと見ていて
笑えないようだ、
仲良しのお友達と一緒に遊んでも
楽しくなさそうで
早く帰りたがるといった、
「いつもとちょっと違う」様子も
大事なサインになるかと思います。
以上のような身体症状や
不安などを含む
子どものうつ症状は、
それ自体も
学校を休む原因となりますが、
それらが長引くことで
友人関係の悪化、
成績の低下を招き、
不登校の状態に進むことも
少なくありません。
欠席が長引くほど
学校に戻りにくくなってしまい、
さらに気持ちが不安定になるという
悪循環を招くことや、
学校をお休みすることで
一日の生活リズムが崩れてしまい、
昼夜逆転を起こすなど、
他の問題につながることが
予想されます。
とはいえ、うつ症状を示すときは、
心と体のエネルギーが低下している状態なので
焦りは禁物です。
学校をお休みさせ、
いつもより習い事や
お勉強の負担を軽くすることも
場合によっては必要でしょう。
加えて、
お子さんの状態に合わせ、
早めの就寝、
活発な外遊びや
頭や目を使うテレビゲームより、
ゆったりした雰囲気での読み聞かせや
室内遊びなどで
心身の充電を図ることが
できるかと思います。
お子さんがそうしたいと思ったときに、
落ち着いた雰囲気の中で
自分の気持ちや考えていることを
お話しできるよう、
今はあなたのお話を聞くよという時間と空間を
作ってあげることも大切です。
「いつもとちょっと違う」サインを見逃さずに、
早期に適切で丁寧なケアを行うことで、
お子さんの楽しい学校生活のサポートを
お願いいたします。
             文:臨床心理士 野津 弓起子
           『バンブーだより5月号』より抜粋
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