バンブーだより 12月号 学園長コラム ~可能性のとびら~③

2012年12月14日

視覚的な処理が得意な子どもたちには、
この著書に記されて
いるような多くの特色があります。
著書の中に書かれているだけ
でもほんの一部にしかすぎず、
もっと多くの特色を彼らは抱えています。
聴覚的な認知が得意な子どもたちは、
話し言葉など、耳から聞いた内容を記憶に
とどめておくことが得意だったり、
話として聞いたほうが、
文章で読むより理解が早い
子どもたちが多いと言われています。
このような子どもたちは、
割とおしゃべりが得意な子どもが多く、
語彙を耳から吸収できるのでテレビやラジオで聞いて、
新しく覚えた言葉を、意味が分からず会話の中で使いたがります。
耳から聞いた内容を言語的に一つひとつ理解して、
必要な全体像の理解につなげていく、
思考的な手順を踏む子どもたちが多いと言われています。
そのため、このような子どもたちは、
瞬時に答えを求められるような場面に立たせられると、
混乱してしまうケースが多いようです。
発達障害がある子どもたちの、
典型的な症例をご紹介させていただいただけでも、
このようにさまざまです。
そのため、教室で授業に集中できない
子どもたちの問題行動をひとつ例にしても、
一概にADHD傾向が強い子どもたちであるとは決めつけられないのです。
多動傾向があり、授業に集中できない理由には、
前に述べた認知の弱さが起因していることが多くあります。
だからこそ、11月のバンブー便りで
特集させていただいたアセスメントが大切なのです。
今年度の冬期講習は、よりその認知の特徴を教科別に、
かつ課題別に提示させていただきました。
冬期講習の内容は、
小学生には「苦手算数・国語特訓コース」があり、
中学生には、「弱点克服コース」というものがあります。
「弱点克服コース」は、英数国があり、
ともに苦手課題ごとにカテゴリーわけしているため、
アセスメントに基づいた、
お子様の苦手な課題を補いやすい設定になっています。
このようなコース設定こそが、
自然学園の教育理念に根付いた特徴的な講座であると思っています。
バンブー生は通常授業と並行して、
ぜひ冬期講習を受講していただき、
なかなか総合コースや個別学習コースでは、
集中してやりきれない、概念的な弱点の克服に取り組める、
いい機会ではないかと思っています。
そして、この講習をきっかけに
3学期の勉強に弾みをつけて頂ければ幸いです。
それでは、多数の方々の受講をお持ちしています。
寒さが日増しに厳しくなりますが、
風邪などひかないようにインフルエンザや
感染性大腸炎には十分気を付けてお過ごしください。
バンブーだより 12月号 学園長ブログ ~可能性のとびら~より
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