6月20日月曜日、自然学園中学部では芸術・文化鑑賞会として東京にあります国立劇場での歌舞伎鑑賞を行いました。当日は夏を感じさせる気温でしたが、生徒たちはみな元気よく参加しました。

芸術・文化鑑賞会の目的の一つは日本の伝統文化に触れることです。ほとんどの生徒が初めて「歌舞伎」という日本の伝統文化を生で鑑賞することとなりました。演目は「彦山権現誓助剣―毛谷村―」、歌舞伎特有の演技や音楽、演出を存分に味わうことができました。途中、ほんの数分のうちに舞台が山から家に切り替わったのに、生徒たちは驚いておりました。歌舞伎特有の言葉など難解なところもありましたが、生徒たちにとって非常に貴重な経験となりました。

芸術・文化鑑賞会の目的は普段学園で学んでいるソーシャルスキルの実践の場でもあります。行き帰りの電車のマナー、鑑賞のマナー、集団行動のルール、予算内での買い物など、普段の学園生活だけでは学べないソーシャルスキル学習の機会という側面が芸術文化鑑賞会にはあります。生徒たちは列を乱さないように行動することや、時間を守って行動することが大変良くできておりました。「電車が混んでいるときは、空いている席がある場合、他の人が座らないなら自分が座った方が他の乗客は助かる」など、高度やソーシャルスキルを学んだ生徒もおりました。

新型コロナウイルスの影響でここ数年中々思ったような形で実施できなかった行事でしたが、なんとか実施することができました。今年度は、まだまだたくさんの行事を自然学園中学部では実施予定です。ぜひ楽しみにして下さい。

中学部担任：河邉