学園長コラム 可能性の扉

2013年2月12日

昨年は、校舎の移転など自然学園にとって大きな転機となる年でした。
これまで、満足な支援が受けられない
発達障害がある子どもたちの支えになり、
子どもたちが不安をなくして、精神的にゆとりがもてる、
学びの場、居場所でありたいとの思いから、
バンブー教室を開校して8度目の冬を迎えることができました。
高等部も、今年の3月で、
3回目の卒業生を送り出すことになります。
開校当初から、
就労体験を経て社会参加にいたる継続的な支援を、
幼児期の段階から実施し、成人になる過程を通して、
実現していきたいとの強い思いがありました。
中学生の進路を考えるうえで、高等部の必要に迫られ、
高等部を設立し、また就労に向けた社会的な自立を
視野に入れた教育機関としての大学部を設立しました。
昨年は、「大人の発達障害」というタームが
世の中に認知されていくにしたがい、
そのつまずきを理解した上で、
積極的に採用しようとする企業の動きが、
少しずつ出てきたように感じられた年でした。
企業の理解が進むにつれて、自然学園の理念を受け入れて頂き、
本校の生徒に対して、
体験就労などを実施していただける会社が多くなり、
体験就労を通して就職に結びついた結果が出始めました。
今後このような動きは確実に加速するであろうと思っています。
また、昨年1年間は、
いじめの問題が大きく報道メディアに取り上げられるようになり、
再び、不登校児童の問題も取り上げられるようになってきました。
今年になっても、大阪高2生体罰自殺問題が表面化し、
再び学校教育に対しての不信感が高まり、
学校長や教育委員会の隠蔽体質が問題になっています。
学習指導要領の改訂にともなって、
学力だけに重きを置く教育環境の中で、
週6日制も検討され、2005年に施行された特別支援教育は、
旧政権のもと去年まで置き去りになっているような印象さえ受けています。
高等部通信1月号 学園長コラム 可能性の扉より抜粋
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