学園長コラム ~可能性のとびら~【5月号】⑤

2014年6月16日

お子さんの成長によって、
当然のごとく
認知(情報の処理の仕方)の特徴に
若干の変化が見られると思います。
また、行動面でも
不注意性に改善が見られることや
コミュニケーションスキルの向上などの
変化が生じています。
また、支援課題を挙げながらも
3か月の授業の中で、
改善が見られない課題も
生じてきます。
そのような現状を細かく観察し、
評価を加えながら、
もう一度現状に合った
支援計画を見直すためにも
チェックリストが必要になってきます。
改善が見られない課題は、
教材やアプローチの仕方を見直し、
つまずきのとらえ方の視点を
変える必要があると思います。
このように授業を行う中で、
この学習到達度チェックリストや
行動支援チェックリストは、
授業計画を立案する上でかかせない
アセスメントツールの1つになるのです。
ただ、子どもたちの実態を
総合的にとらえるためには、
バンブー教室の授業を通して
観察したアセスメントだけでは、
まだまだ不十分です。
家庭での様子、学校での様子、
医療機関の先生方からのアセスメント情報、
学校の先生方のアセスメント情報、
WISC-Ⅳ(WAIS-Ⅲ)や
K-ABCなどの心理検査の情報と、
保護者からのお聞きした生育歴や、
お子様に対しての期待や希望を踏まえた
インタビューをベースにしていきます。
なによりも
実際にお子様への行動観察を参考にしながら
個別支援計画をひとり一人のお子様に対して
ご提示させていただくことが、
自然学園でお子様をお預かりする上での
指導方針および理念の根幹をなすものです。
そこで立案させていただいた目標、
たとえば短期の目標なら、
どのようなつまずきを改善させていくのか、
どのようなことをできるようにさせていくのか、
長期の目標であるならば、
社会参加できるためには
どのようなスキルが
お子様にとって必要になるのか、
そのために今どのようなアプローチが必要なのかを
明確にしていきます。
そうして、保護者の方々と
二人三脚での支援を
情報の共有をすることで確認し、
お子様が関係する
さまざまな機関の方との連携を図りながら
より有効なかつ効率的な支援が
必要であると私は考えます。
バンブー教室では、
ご在籍生徒の保護者の方々がご参加できる
海老島先生による定期講演会の第1回目を
7月21日(祝日・海の日)に実施します。
日頃、保護者の方々が
お子様のご家庭での対応として配慮する点や
お子様のつまずきや特性を踏まえて
理解・配慮しなければいけないことなど
皆様が疑問に思っていること、お悩みに対して
わかりやすくお伝えさせていただく機会を
講演会として
去年から実施させていただいています。
去年は9月と12月に
「発達障害がある子どもたちの可能性を伸ばす育て方」
「発達障害がある子どもたちに必要な支援とは・・。」
などのテーマで講演会を実施して
ご好評をいただきました。
今年は7月、9月、12月の
全3回の講演会を予定しています。
バンブー教室の保護者の皆様の
ご参加をお持ちしています。
              自然学園 学園長 小林浩
『バンブーだより5月号
          学園長コラム ~可能性の扉~』より抜粋
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