小学部の様子:体育「卓球」

2021年3月12日

自然学園小学部では、2月の体育で卓球をしました。小学部の体育ではこの卓球が子どもたちの一番人気と言っても過言ではありません。「明日の体育は体育館で卓球をするから体育館シューズを持ってきてね」と子どもたちに伝えると「やったー!卓球だ!」と大盛り上がりをするほどです。

「それほどまでに体育の授業を喜ぶのだから、小学部の子どもたちは運動が得意に違いない」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、決してそんなことはありません。すぐに疲れてしまう子、ルールが理解できず活動に参加しにくい子、ラケットとボールがうまく合わない子、まったく問題なく運動ができる子はまずいません。けれども、そんな子どもたちでも運動の楽しさ、上手な体の動かし方を学習してもらうための支援さえ欠かさなければ、体育の授業を楽しみながら参加することができるようになります。

例えば、すぐに疲れてしまう子に対しては、休憩のタイミングをこちらがしっかりコントロールし、無理をし過ぎないような配慮をすれば問題ありません。楽しくなるとつい無理をしてしまう子も、声かけをするだけで自分の状態に気付くこともあります。その方が結果的に多くの時間授業に参加することができるようになるのです。ルールが理解しにくい子には、勝ち負けや複雑なルールの絡むゲーム形式に参加させるのではなく、例えば「10回ラリーを続けよう」といった勝ち負けのない分かりやすい目標を伝えることで、活動に参加しやすくなります。最初は教員と一緒にやることで、活動内容が把握でき、最終的には他の子とも取り組むことができるようになります。卓球のラリーも、「打ち返せれば何回バウンドしてもOK」とし、目標を達成しやすくすることで「できた!」という実感を持ちやすくしております。授業の目的は卓球を上手になることではなく、卓球を通じて体の動かし方を学ぶこと、体を動かす楽しさに気付くことなのです。

今年度最後の卓球の授業ということもあり、「絶対に目標の回数ラリーを続けるぞ!」と時間いっぱい取り組んでおりました。学年が違う子、能力が違う子、色々な子がいる小学部ですが、全員で仲良く卓球を楽しむことができました。

小学部 河邉

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