小学部の様子:SST「どんな絵かな」

2021年2月26日

小学部のSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)では今、「どんな絵かな?」という活動を通して、「相手に上手く説明する方法」「相手の話を正しく聞くこと」を学習しています。これまで小学部は、自分の思っていることを相手に伝えることは意外と難しいことや、相手の意図を正しく把握することが実は簡単ではないことをSSTの授業では扱ってきました。今回の「どんな絵かな?」という活動はその実践編です。

3×3の9マスの図形が描かれたプリントを使い、1人が説明する人、他の人はそれを聞く人に分かれ、説明する人は好きなようにマスに記号や文字を書き、それと同じ絵を他の人に伝える活動です。練習として、最初に先生が説明役をすることで、課題内容の理解と共に、どんな説明が相手に伝わるのか、話すときは何に注意しなければならないのかを確認しました。すると、普段はなかなか発表などが苦手な子も説明役をやりたがり、一生懸命説明することに挑戦しておりました。

この日の授業での、子どもたちの一番の成長は、説明するときに聞いている相手の様子を見ることができるようになったことです。最初はどんどん自分のペースで説明していた子が、相手の顔色を見て、「○○くん描けた?」「もう次の説明にいっても大丈夫?」と確認をすることができるようになりました。普段一方的に自分の話をしてしまう子には見られないとてもいい姿でした。普段はわからないことを質問することが苦手な子も「もう一回説明して」「○○ってどんな形?」ととても良い聞き役ができておりました。

SSTの授業で学習した内容は、普段の生徒指導にもつながっており、その授業をどの子も積極的に取り組んでくれていてとてもうれしいです。

小学部 河邉

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