強迫性障害とは…。

2013年12月14日

よく、外出中に
「家の鍵を閉め忘れたのではないか」とか
「ガスの元栓を閉め忘れたのではないか」
といったことが気になって、
しつこく何度も帰宅しては確かめにくる人がいます。
また夜寝る前などに「窓を閉め忘れたのではないか」
といったことがいつまでも気になって、
何度も起きてくる人もいたりします。
こういったことが、少し気になったり
神経質になる程度でおさまるうちはよいのですが、
気になりすぎて病的になってしまう場合、
「強迫性障害」という心的疾患を
疑ってみる必要があるかもしれません。
とくに冒頭に紹介したように
確認行為に走ってしまうことを「確認強迫」と呼びます。
強迫性障害は、DSM-Ⅳによって区分された
精神疾患のひとつであり、
以前は強迫神経症と呼ばれていたもので、
脳内の特定部位の障害や、
脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどの
機能異常によって起こるといわれています。 
治療法としては、行動療法、
抗うつ薬を用いた薬物療法などが有効とされています。
ただし、行動療法による治療は完治する確率が
50%程度といわれており、治りにくい心の病気の1つといえます。
発症した本人の苦しさ、ご家族の苦しみは、
周囲の他者の想像をはるかにしのぐものと想像します。
症状が疑われた時点で、お早めに(ただし決して焦ることなく)
適切な医療機関に相談してみることをおすすめいたします。
                       自然学園 学園長
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