特別支援教育を必要としている人たちのための進学

2020年7月1日

~進路説明会に実施について~(PART1)

緊急事態宣言解除にあわせ外出の自粛の緩和が認められ、6月19日に県をまたぐ移動も解除され、徐々に街は活気づき始めました。自然学園でバンブー教室が主体になり毎年この時期に進路説明会を開催していますが、今回は「密」を防ぐために、人数を制限して、午前午後の2部制で開催しました。このような状況であるにもかかわらずお問い合わせが多く、参加できなかった方には説明会の様子を後日配信でお届けしました。
配信のお申込みをいただいた方々を含め、ご参加いただいた方には感謝しています。

~保護者がお悩みになっている進学に関する悩み~(PART2)

特別支援教育を必要としているお子様方は通常級や特別支援学級の情緒や知的クラスのいずれかに在籍していて通常級在籍のお子様は通級を利用している人が多く、特別支援学級の情緒に在籍しているお子様には療育手帳を取得できない知的に高いお子様も多く在籍している。そのようなお子様は交流級で通常級の授業を受けているが主要5教科を受けているお子様は稀である。彼らの認知のつまずきの特性は通常級の大勢での集団授業についていくことが難しい。ではどのような高校が受け入れてくれるのか?

【特別支援学級のお子様の場合のお悩み】
  • 公立高校の入試の出題範囲を特別支援学級で学んでいない人がほとんどである。
  • 療育手帳を取得できない人は埼玉県では特別支援学校の入試が受けられない。
【通常級在籍の通級利用者の場合のお悩み】
  • 学力困難校への進学では学校に通うこと自体に負担が強く学校生活に適応できない
  • 特別支援教育を通級で導入している高校は埼玉県で4校しかなく、つまずきの特性を受け入れ支援してくれる体制が高校にない。
【共通する悩み】
  • 精神保健福祉手帳での障害者就労や障害者枠での企業就労を希望しているが、学校を窓口とした企業と連携したインターシップや就職指導が手薄であり、指導できる教員がいない。
  • 現状では高校での通級による特別支援教育を受けられる高校は限定されていて、通級導入前とほとんど変わっていない。
  • 学力面や運動面などのつまずきや認知面での「読む・書く・聞く」などつまずきに対応した合理的な配慮がみられない。

以上のようなお悩みを切り口にして具体的な高等学校や特別支援学校の進路についての情報や現状を詳細にご説明し、特別支援が必要な発達障害傾向のお子様の自立に向けた可能性に言及した内容になりました。

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