進路説明会を終えて【高等部】

2014年1月25日

12月13日に高等部2学年の保護者を対象に
進路説明会を実施しました。
小林学園長からは、
「特別支援が必要な子どもたちの進学と就職について」、
発達心理カウンセラーの小川先生からは、
「障害者手帳と障害年金制度について」の
お話となりました。
小川先生は長きに渡って
軽度知的障害の子どもたちや
発達障害の子どもたちの進路指導に
中学校の教員として携わってきたことを踏まえて、
特別支援が必要な子どもたちに関する
手帳の取得の有効性や
就職に関しての活用のしかたを、
障害者就労と年金制度の実状を交えての
説明となりました。
学園長からの話として、
まずは企業の障害者就労においての
精神障害者保健福祉手帳取得者の受け入れに関する
今後の行政の方針と、
今までの発達障害がある高校生の就労状況と
企業・特例子会社の発達障害者に関する
受け入れ状況の現状についてのお話がありました。
また、将来的な展望として、
具体的に自然学園から特例子会社に就職した卒業生が、
どのようにして就労できたか、
現在どのような仕事を任されているか、
就職後の待遇面などについて
お話しさせていただきながら、
お子様方一人ひとりを考えるうえで、
イメージが湧きやすいような話に、
実話を交えながら説明していただきました。
大学進学については、
自然学園からはAO入試や
指定校推薦などによる大学進学が可能で、
受け入れる大学側もリメディアル教育
(不足している基礎学力を補う教育)を実施して
基礎力の支援に努めたり、
カウンセラーを常駐させて
精神的なケアを充実させている大学が増えていて、
むしろ高等学校より
発達障害の高校生の受け入れに積極的で
特別支援教育も充実しているとのことでした。
小川先生からは
手帳の種類や内容の違い、
手帳取得の方法等の話がありました。
療育手帳取得にあたっては、
18才以前に申請手続きをとり手帳を取得し、
20才になって手続きをすることにより、
年金取得の資格が得られるとのことでした。
以前の療育手帳を取得する条件は、
知的能力(IQ)が基準となり制限がありましたが、
認定基準の改正があり、
発達障害の症状がある場合は
精神障害者保健福祉手帳の取得が
可能になり(医師の診断が必要)、
福祉制度の利用が可能になった等、
事例を交えての話がありました。
今回の進路説明会に向けて、
事前に保護者面談をして進路希望調査をとり、
保護者の方の要望に応えられるように準備して来ました。
参加された保護者の方々からは、
説明会後、すぐにご質問やご要望のお話しがあり、
タイムリーな内容になったのではないかと感じています。
また、この説明会が生徒たちの
より良い進路選択につながっていくことを願っています。
                    高等部2A担任 Y
              『高等部通信 第8号』より抜粋
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