バンブーだより 6月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-5

2024年7月12日

5、夏期講習における漢トレコース、数トレコースについて

 

3の同時処理と継次処理で説明させていただいたように、勉強につまずいている生徒の皆さんにはできない理由があります。学校で教えているような感じの勉強方法は、書き順から繰り返して書いて覚える指導方策なので、典型的な継次処理での学習になります。6月号で説明した言語的短期記憶やその処理に係る言語性ワーキングメモリまたは視空間的な短期記憶やその処理に係る視空間性のワーキングメモリなどの短期記憶に弱さがある生徒は視空間的な手がかりや視覚的な手がかりで継次処理を補うことも難しいので、学校の先生の教え方では漢字がどうして覚えられない、算数の文章問題が全く解けないということになります。このようなお子様には同時処理的なアプローチが必要になります。漢トレの視覚的運動的な手がかりでイメージづけやすいお子様は、視覚的にイメージしやすく印象に残りやすい映像としての漢字のブロックを取りだして、音や触覚など運動を伴う5感を稼働させ全体のイメージから漢字を覚える方策を漢字の勉強方法に取り入れる継次処理の指導方策で学習をすすめます。また数トレの場合は文章に書かれた言葉を視覚的に置き換え数式に結び付くイメージの整理を表やイラストにして思考のイメージを膨らませます。そのイメージを言語化できれば数式に結び付くはずです。

 

最近「漢字が書けない、漢字が読めない」「算数の文章問題がわからない」と言ったお悩みを多く聞くようになりました。特別支援教育を必要としているお子様方を対象にした漢字のプリントやテキスト、参考書等は山ほどありますが、どれも上記の視点にそってまとめ上げたものはないのが現状です。どこの塾に行っても改善しなかったというお悩みを多数お聞きします。そのようなお悩みに少しでもお役に立てればとの思いで今年の夏期講習から漢トレ、数トレの特別講座を開始します。詳細は案内に記載しますので、いままで書店に置いてある特別支援用の教材等や個別指導塾や発達しょうがい児童の支援を掲げている児童デイサービスや専門塾でも効果があまり見られずすでに漢字や算数に対して投げやりになって意欲を失いかけているお子様はぜひお試しください。

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