バンブー教室:バンブーだより1月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2

2025年2月20日

目で追う文字や記号、数字を認識できない人は、やはり眼球運動に問題がある人が多いと思います。このような人は文字を目で追っていると段落を飛ばしてしまったり、単語を飛ばして読んでしまうことがよくあります。

文章を読むこと自体が面倒くさくなり、教科書を開くこともしなくなるでしょう。文章の文字や記号などは目で追うことができ、音読はできるものの、文章を読んで内容を理解することが苦手な人もいます。このような人は言語的ワーキングメモリが弱いので、文章を読みながらセンテンスが変わってしまうと前に書かれている内容を保持することができないため、長い文章になるほど書かれている内容全体の理解に結び付かないのです。主人公の気持ちの移り変わりなどを読み取ることも困難です。

勉強に苦手さを感じている人たちのほとんどが読むこと、書くことに苦手さを感じています。授業に参加できなくなるきっかけの一つとして、板書をノートに書き写すことの苦手さを挙げている人がたくさんいます。板書に苦手さがあれば書き写すことでいっぱいいっぱいで先生の説明を聞くどころじゃないでしょう。どんどん先に授業は進んでしまい、まだ書き写し切らないうちに、次のテーマに進むために書き写していた板書の文字を消されてしまいます。

そのことを繰り返し、もう勉強なんかどうでもいいと感じている人は少なくないのではないでしょうか。そんな人は勉強ができない人ではありません。

多くの人は視空間のワーキングメモリに問題があり、黒板に書かれた文字や記号を頭の中に短期間、記憶しておくことが苦手な人なのです。文字の形状をうまく写しきれず、形作れない人は、文字の大きさが揃っておらず、枠にうまく収められない人がいると思います。文字や記号、数字の形を読み取れない人は眼球の運動に問題があることが考えられていて、うまく書く作業に苦手さを感じている人は、手先の不器用さに関係する微細運動が、感覚統合の問題で困難さを生じていると考えられています。教科書および教科書ワークなどに書かれている文章を書きだすことも苦手です。このようなタイプの人は漢字を覚えることも苦手な人が多いのです。

読むことが苦手な人は、勉強の苦手さに直結します。試験に反映するような知識は、教科書に書かれている知識である言葉を覚えるため、正確に文章を読み取ることができない人は得点に結びつかず勉強が苦手な人と判断されてしまいがちです。

目で追う文字や記号、数字を認識できない人は、やはり眼球運動に問題がある人が多いと思います。このような人は文字を目で追っていると段落を飛ばしてしまったり、単語を飛ばして読んでしまうことがよくあります。

文章を読むこと自体が面倒くさくなり、教科書を開くこともしなくなるでしょう。文章の文字や記号などは目で追うことができ、音読はできるものの、文章を読んで内容を理解することが苦手な人もいます。このような人は言語的ワーキングメモリが弱いので、文章を読みながらセンテンスが変わってしまうと前に書かれている内容を保持することができないため、長い文章になるほど書かれている内容全体の理解に結び付かないのです。主人公の気持ちの移り変わりなどを読み取ることも困難です。

国語の読解問題で抜き出しの解答は、文章の中で見つけることができても、設問の答えを文字制限の字数内でまとめ、書き出すことは非常に困難さを生じてしまいます。作文や人前で相手に伝わるように自分の気持ちを表現することも同様です。このこともワーキングメモリが関係していて、頭に思い浮かんだ答えとなる箇所を短期に記憶して、整理してひとつのセンテンスにまとめる作業は、言語的なワーキングメモリが必要となります。

ワーキングメモリは、頭の中のメモ帳と言われていて、情報を認知するための短期記憶であり、その記憶を保持して処理し、行動を実行するための大きな役割を果たします。LD(学習障害)傾向の人たちをはじめ、発達障害傾向があり勉強が苦手な人たちは、ほとんどがワーキングメモリの問題がある人たちです。授業中、質問されても答えられない、板書がとれない、宿題ができない、試験の得点が取れない等の負担が重なって、苦手な勉強から逃げ出してしまう子どもたちなのです。年齢が上がり思春期近くになれば、他の子どもとの比較の中でのコンプレックスを持つようになり、自分に対しての自信を失っていきます。その不安な気持ちが2次障害につながってきます。

(※コラムに掲載されたものを一部抜粋しております。)

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