バンブー教室:バンブーだより2月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-1

2025年3月10日

1.気持ちがもっとも不安定になりやすい時期

冒頭に「立春」の話をしましたが、春にかけてのこの時期は1年のうちでも一番心が不安定になりやすい頃でありストレスが溜まりやすく、不安が強くなるとも言われています。特に立春の頃は、不眠・寝つきの悪さ・憂うつ・気分の落ち込みなどを感じやすくなります。発達障害傾向がある子どもたちは、幼い頃から叱責を受けることが多く、まわりとのトラブルを起こす事が多いので孤立しやすいのです。このような経験を重ねる中で自己肯定感が低くなり、不安や無気力、情緒の混乱などを引き起こしやすい人が多くなります。

このような人が大人になると、こだわりの強さや不注意からの仕事上のミスなどでまわりから叱られることが多い傾向が見られます。そのような人たちは、素直に謝れないことやまわりから反省がないような態度に見られがちな人たちが多いため職場に適応することができず、2次障害と言われる発達障害が起因した鬱の症状が出る人が多いのです。このようなことが起こりやすい微妙な時期にあると言ってよいでしょう。

発達障害傾向の人たちは、人間関係がうまくいくと、もうひとつ踏み込んだ友人関係を要求してしまうので、距離感や人間関係のタイミングなどをうまく測れない人たちは、時折トラブルを起こしてしまう傾向があります。新しい環境にまだなじめず、人間関係が安定していない時期は人間関係のトラブルも起きやすいのです。コロナ過におけるイレギュラーな時間割は、彼らにとっての予定外のスケジュール変更になり、その不安は必然的に強くなります。コロナ過において不登校生が急増した背景には、このような要因も大きかったように思います。

(※コラムに掲載されたものを一部抜粋しております。)

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