バンブー教室:バンブーだより2月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2

2025年3月12日

2.不安な気持ちが少なくなるには

人の行動は、その人が不安やストレスを感じている際にふと考える思いが影響を与えると考えられています。何かを否定的に考える人の行動は人を傷つけたり、やらなければいけないことから逃げたりして人に迷惑をかける問題行動に繋がるケースが多いのです。

いじめの例で言うと、誰かをいじめなければ必ず自分がいじめられてしまう考えやクラスの友達と仲良くなる未来より、自分が疎外されるような否定的な未来が待ち受けていることを今までのいじめられた経験から確信してしまうような考えは、認知(人の考えや信念)の誤りに起因しています。その誤りを突き止め、その誤りから派生する問題行動を少なくするための行動を実践し、認知の誤りを改善していく療法を認知行動療法と言い医療機関や福祉施設、学校での特別支援教育などでプログラムされているSST(ソーシャルスキルトレーニング)などで多く取り入れられています。

不安な気持ちを改善するにはどうしたらよいでしょう。それは、自分自身に自信をつけることが一番有効な方法になります。ASD(自閉スペクトラム症)、ADHDの傾向がある人たちは自己評価が高く、自分の欠点を素直に認められないことから、自分に自信がないことを隠しながら「嘘をつく」「ごまかす」「報告しない」、または「人のせいにして相手を攻撃する」などの誤学習が身についてしまっている人ほど、周りから見ると「なぜあんなに自信が持てるの?」「根拠のない自信」「謙虚さがない」など周りから反発を買う人も少なくありません。誤学習の背景には自分自身のコンプレックスや自信の無さが起因している人たちがほとんどです。

(※コラムに掲載されたものを一部抜粋しております。)

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