バンブー教室:バンブーだより3月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-4

2025年4月6日

自然学園がめざす「ほめて認める」教育

発達のゆがみは自己肯定感を低下させ、自尊感情の芽生えが遅れてしまいます。お子様の心の成長は、ご家庭と学校が大きく関与しています。お子様がご家庭で安心感、安全感が感じられない状況が愛着障害につながり、社会性や自分で規範を作って衝動を抑制する心の成長が歪んでしまうことで、問題行動等、社会不適応を起こす引き金になるでしょう。また、大人への反抗につながることも避けられないでしょう。

小学校、中学校で、発達障害の特性からできないことが目立つようになり、できないことに対して評価されることが続けば自己肯定感が低くなり、無気力さが強くなりクラスメートとの関係も遠ざけるようになるでしょう。彼等にとって、学校に居場所がない状況になります。

そんな環境では、学習やソーシャルスキルを育む事ができないでしょう。思春期での発達のゆがみは、不登校や反抗挑戦性障害など2次的なつまずきに結び付き、他者との摩擦が強くなるでしょう。大切なことは、発達のゆがみをどのようにして修正していけばいいかということです。

そのためには、子どもたちの「できる」をなるべく多く積み重ねるためにできるための環境や、子どもたちの認知の特性に見合った学び方を提供し、ほめてあげる関わり方の実践が、発達の歪みを改善する唯一の方法だと考えています。発達のつまずきがあるお子様ほど承認欲求が強く、その事が発達のゆがみを引き起こす要因になります。

お子様のつまずきを特性としてあきらめず、その個性の良さを引き出すことが「できる」になり、「ほめて認めて」なるべく自分の力で解決できるように見守っていくことがお子様の潜在的な能力を引き出し自己肯定感の回復につながっていきます。

(※コラムに掲載されたものを一部抜粋しております。)

 

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