バンブー教室:バンブーだより4月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-1

2025年4月14日

1,はじめに

東京の桜の開花は3月24日でした。昨年より5日早い開花になりました。その後寒い雨模様の日が続いたので4月の中旬近くまで花見が楽しめました。桜の花が舞い散る校庭で始業式に参加した在校生が多かったのではないですか。

そのような中、バンブー教室の春期講習も終了して、いよいよ新学期が始まりました。自然学園に在籍している生徒の皆さんは新学期が始まることで緊張している人たちも多かったように思います。クラス替えや勉強の悩みなど考えればきりがないほど不安なことが多くなると思いますが、今まで通り無理せずマイペースでできることを積み重ねてください。

バンブー教室の生徒の皆さんは新学期にきっと今まで以上にできることが多くなるはずです。小さな「できる」の積み重ねが自分の気持ちを前向きにして次のもっとできるようになるための勇気とやる気を育みます。あきらめないで継続すればきっと「できた」のあとに小さな自信が芽生えるはずです。今年度もバンブー教室は皆さんのそんな気持ちを支えていきたいと願っています。

 

2,不登校生の増加について

急な時間割や行事、教育プログラム等の変更は発達障害傾向のお子様は苦手とする特性の一つです。初めてのこと、慣れていない作業、慣れていない環境等も先の見通しが効かない特性のお子様にはスムーズに物事を熟せるようになるまで時間がかかります。

2024年10月に発表した文部科学省が公表した昨年度(令和5年度)の不登校生の統計では、全国の小中学校で30日以上、欠席した不登校の児童・生徒の数はおよそ34万6482人になります。前年度から47,434人(15.9%)増加。増加は11年連続となっていて、初めて30万人を超えた(前年度は29万9048人)ことになります。

不登校の内訳は、小学校が13万370人(前年度比24.0%増)、中学校が21万6112人(同11.4%増)。児童生徒全体に占める割合は3.7%。不登校児童生徒について学校側が把握した事実としては、「やる気が出ない等の相談があった」32.2%が最も多く、「不安・抑うつの相談があった」23.1%、 「生活リズムの不調に関する相談があった」23.0%、「学業の不振・頻繁な宿題の未提出」15.2%、「いじめ以外の友人関係をめぐる問題」13.3%の順で多かったとのことです。

コロナ禍の期間中に生活リズムが崩れて休むことへの抵抗感が薄れたままになっていて、休養の必要性について保護者の意識が変化していることなどが影響しているといいます。

4月号では、発達障害があるお子様の現状について深く掘りし、改めてそのようなお子様の不登校の問題を題材にその対応や学習支援や問題行動に対する支援についてお話ししたいと思います。

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