バンブー教室:バンブーだより4月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-5

2025年4月18日

6,バンブー教室が大切にしていること

できないことはダメなことではありません。ましてクラスの他のお子様と較べる必要はありません。そんなことをしたら彼らが本当の意味でダメになってしまいます。人との関わりにおける問題行動や指示が入らない「言うことを聞かない子」「言いつけを守らない子」の背景にはワーキングメモリの弱さの問題や不注意性や衝動性の強さ問題や集中力が継続しない特性の問題が潜んでいます。彼らが悪い子だったり、反抗的な子だったりするのではないのです。ましてや勉強ができないことは認知発達の遅れが起因していることで「読む」「書く」の苦手さや「聞くこと」の苦手さがあり授業についていけないことで勉強嫌いが大きな要因になっているケースが多いのです。まして書くことや読むことが苦手なお子様の場合、プリントやワークシートを自宅で復習したり宿題を消化したりすることに困難さが生じてきます。決して他の生徒と比べてさぼっているわけではないのです。

先生のよっては目に映る状況に反応して厳しく怒る人もいます。また日頃のいくつかの目にする子どもたちの状況だけでこの子はこういう子だと判断してラベリングして差別的な指導をする先生も少なくありません。大人の発達障害傾向の人は先生にもいて自分の判断基準で「この子はこうだ」と決めつけ、よく状況を掌握しないで口うるさくあらゆる場面で気になった生徒を注意する先生もいます。このような間違った対応をされながら成長したお子様は必ず発達の歪みが生じてきます。人格障害などは発達の歪みなどは遺伝子的な要因と同様に環境的な要因があるとされていて学校生活や家庭での環境の問題も指摘されています。

発達のゆがみは自己肯定感を低下させ自尊感情の芽生えが遅れてしまいます。お子様の心の成長はご家庭と学校が大きく関与しています。お子様がご家庭で安心感、安全感が感じられない状況が愛着障害につながり、社会性や自分で規範を作って衝動を抑制する心の成長が歪んでしまうことで、問題行動等、社会不適応を起こす引き金になるでしょう。また大人への反抗につながることも避けられないでしょう。

また小学校、中学校で、発達障害の特性からできないことが目立つようになり、できなないことに対しての評価されることが続けば自己肯定感が低くなり、無気力さが強くなりクラスメートの関係も遠ざけるようになるでしょう。彼等にとって学校に居場所がない状況になります。そんな環境では学習やソーシャルスキルは育むことがないでしょう。思春期での発達のゆがみは不登校や反抗挑戦性障害など2次的なつまずきに結び付き、他者との摩擦が強くなるでしょう。

子どもたちができないと判断されることの多くは発達の凸凹に関係していて、他の人には見えないつまずきになっているのです。そのつまずきが理解できればその困難さに手を差し伸べることは容易になります。一人ひとりの「できない」負担を軽くして挙げる支援が学習においては不可能なことではないはずです。そのお子様にあった認知の特性をうまく利用した導き方がひとり一人見つかるはずなのです。バンブー教室は小学生、中学生は認知のつまずきが起因した、読む・書く・聞く・話す・計算推論のいずれかの苦手さに対応した学習方法で「できた」「解けた」「書けた」「覚えられた」の学習における達成感をなるべく増やし、クラスでの他者へのコンプレックスや疎外感を感じることが少なくなり、学校でのクラスが居場所になることが学んでいただく目的です。

バンブー教室では、保護者の皆さんとご一緒に彼らの特性を理解して、どのように対応したら保護者との相互関係が育まれ、自尊感情が育まれるかをペアレントトレーニングやソーシャル・スキル・トレーニングから学んでいただき、問題行動を少なくさせながら人と繋がることやコミュニケーションを育てていきたいと考えています。また体育コースや感覚表現コースでは不器用さや粗大運動の苦手さを克服し、できることを増やしていく取り組みも実践しています。

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