バンブー教室:バンブーだより4月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-6
2025年4月19日
7,おわりに
新学期は、クラスメートが変わったり、担任の先生が変わったり、新しい環境に適応するのに時間がかかる人たちが多いので体調を崩しやすい時期です。新入生は新しい環境の変化に家庭にいる機会が長ければ長いほど、クラスになじめなかったり、いじめをうけたり、先生になじめなかったりした過去の嫌な思い出がフラッッシュバックして不安を募らしている人も多いと思います。
この時期はそうでなくとも、入学前から新しい環境の適応に対する不安を抱えながら新学期を迎え、春先は精神的なバランスが崩れ、精神的な不安定さが助長しやすい時期なのです。
一般的な「5月病」というと新入社員のサラリーマンや大学生の新入生などにみられる新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状を指していました。ゴールデンウイーク明け頃から毎日の生活にやる気をなくしてしまう状態が続くことで、医学的には適応障害や気分障害、鬱(うつ)と診断される症状です。症状としては、いらいらすることが多くなったり、学校に行くことが億劫になったりすることがあります。「不安」「焦り」「憂鬱さ」が強く感じるようになることもその一つです。
朝、なかなか起きることができない、夜眠れない、食欲がない、頭痛、めまいなどを頻繁に訴えるようになったら要注意です。タイプ的に言うと真面目で完璧主義的な性格で、自分で早く環境に適応したいと頑張る気持ちが強い人ほど、期待していた新生活のギャップに落ち込んだり、必要以上に頑張りすぎたりして緊張が強くなり、モチベーションが継続できなくなる傾向にあるようです。このような症状が5月にかけて発症する症状として充分考えていかなければいけないことです。
新年度にあったってバンブー教室で3か月ごとにお配りしています行動支援チェックリストと学習到達度チェックリストをご入学されたお子様のみならずバンブー在籍生のお子様方の保護者の方々にお願いしてご記入いただき、保護者の皆様方に目線からのお子様のご様子をお聞きしたいと思っています。
そのチェクリストの結果を参考にしながら改めてアセスメントを実施して支援計画の見直しを図りより、効果的な学習プログラムをご提示させていただきたいと思っています。
4月からの新学期に向けてバンブー教室スタッフ一同、前述した理念に従いお子様ひとり一人が元気になるような授業を心がけ臨む覚悟でいます。4月からの新学期に少しで不安なく臨めるために全力で対応する所存です。新年度もよろしくお願い申し上げます。
自然学園学園長 小林浩