バンブー教室:バンブーだより5月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2

2026年5月18日

2,五月病をはじめとしたこの時期の不安の強さについて

新学期に入りましたが、このような状況に環境が落ち着かない人たちがたくさんいると思います。

今年は春の3寒4温と言われる温暖さが特に激しく、4月上旬なのに25度の夏日になったと思うと次の日には真冬の寒さに逆戻りと言った気候に体が悲鳴を上げ、体温調節ができず自律神経が乱れ、疲れが回復しない、体がだるい、眠気が抜けない、頭が痛いなど「春バテ」と言われる体調不良になりやすくなるのです。「春バテ」のもうひとつの原因と考えられるのが、環境の変化です。新年度を迎え進学や就職などで、環境が大きく変化し、不安やストレスから、疲れを感じやすくなるといいます。

小学校や中学校に4月に入学した新入生や、進級して新しいクラスの環境になじめない生徒の皆さんは緊張が強く不安に感じている毎日を過ごしている人たちは少なくないでしょう。

精神科医によると1年で一番精神的に不安定になりやすい時期は5月から6月にかけてだそうです。発達障害傾向がある人たちの中にはゲームなどに夢中になって睡眠時間が一定でない生活リズムが乱れているような人や、先生や同級生などから言われた一言が気になっていつまでも悩んでしまう人、完璧主義な傾向がある人も、運動会での練習中のちょっとしたつまずきや勉強、宿題の提出など自分に自信がなく劣等感が強いことが自分の中で非常に大きな精神的ストレスになってしまい情緒の混乱を招き、自律神経を乱し、体調不良につながることも少なくありません。不登校や学校への行き渋りのきっかけはこのようなことからはじまります。自律神経の乱れは睡眠不足につながるのです。

以前に「おすすめ図書」で紹介した『「発達障害」と間違われる子どもたち』に表現されている「発達障害もどき」と思われる増加する「発達障害の診断はつかないのに発達障害と見分けのつかない症候を示している状態」の子どもたちの記述を例に挙げさせていただきましたが、この著書には「発達障害もどき」の子どもたちは、昼夜逆転した生活の中でゲームやSNSなどの依存的な状態に陥っている、生活習慣が乱れた生活を続けていると脳の発達のバランスが悪くなり発達障害と診断がなくても発達障害のお子様と同じような状況が生じる場合があるとお話しさせていただきましたが、心身バランスの鍵を握るのは「セロトニン」と言われる脳内ホルモンで、しあわせホルモンと呼ばれているそうです。

緊張やストレスなどの負担がかかると脳からセロトニンが分泌され、他のノルアドレナリンやドーパミンの働きを制御し、自律神経のバランスを整えようとします。セロトニンの分泌量が減り、働きが制限されると、心身のバランスが乱れます。セロトニンが正常に分泌されるためには生活習慣を心掛けることが、大切になります。ですから朝の起床と夜の就寝時間が睡眠時間や睡眠の質に影響し、心身バランスを整えることに繋がります。規則正しい生活がセロトニンのみならず、それぞれのホルモンがきちんと分泌され、作用してバランスよく働くことになるのです。

GWの長い休みで生活リズムや勉強習慣が乱れて怠惰な生活を送ってしまうお子様もいらっしゃるのではないかと心配しています。新学期で新しい環境になじめずストレスを感じているお子様が少なくないと感じています。学校から出題された課題や宿題を保護者が一緒に取り組まないと、なかなか一人では自主的に取り組めないお子様が多いのでご苦労されている保護者の皆様もいらっしゃると思います。

発達障害のあるお子様は、このような状況で二次障害が起こりやすいお子様方なのです。家庭学習を強いられている家庭のお子様は好きなゲームなどを勉強によって制限されると余計ストレスやイライラが強くなり、パニックや衝動性が起きやすい状況になります。

もともと新学期は、クラスメートが変わったり、担任の先生が変わったり、新しい環境に適応するのに時間がかかる人たちが多いのではないかと思っています。このようなお子様方がストレスを感じないわけではありません。新入生は新しい環境の変化に家庭にいる機会が長ければ長いほど、クラスになじめなかったり、いじめをうけたり、先生になじめなかったりした過去の嫌な思い出がフラッッシュバックして不安を募らせている人も多いと思います。毎年夏休み明けに自殺するお子様が多いと言われているように、長い休み明けのお子様の心理は、学校の不安があればあるほど長い休みの間に不安は増大します。ましてこの春先の気候と重なって不安定になりやすい要素が多くなっています。

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